365日をJ棟で

サラリーマンの諸々日記。買い物、音楽、日常。

採譜する男。

たまに楽器を触ると楽しい。

 

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12年目のEWI4000s

雨でサックスを担いでの外出は出来ないので、部屋でEWIを練習している。EWIといえば、例の曲で伝わることも多いんだけど、あまりにもイメージが染まってしまったこともあり、逆張りで言いたくなくなるソレ。

簡単に言うと、吹くシンセサイザーor電子リコーダー。こういった楽器は幾つかのメーカーが出しているけれど、MPCでお馴染みの"AKAI"が出しているのがEWI。軽音サークルでイキってるヤツは大体持っている。ウチのジャズ研は僕が知ってるだけで5,6人は持っていた。僕は高校の入学祝いで自分専用パソコンと天秤にかけたうえで、EWIを買ってもらった。家でずっと例のバンドの曲を練習していた。その後、大学の学際で何度かイキった。

 

02:10〜頃からピロピロ鳴っているのがEWI

大学3年の頃だったかな?にCDを買って、それはもう大変な衝撃を受けたアントニオ・サンチェスの"The Meridian Suite"。その3曲目"Channels of Energy"でシェイマス・ブレイクがEWIを使って見事なインプロを残している。

7/4拍子×12小節のワンループが基本で、5,7小節目だけ13/8拍子。このヤラしい変則ビートをガッチリ捉えつつギリギリの線で駆け抜けるシェイマスのイケ具合といったら、僕にとってEWIと"もう一度出会った"と思えるぐらいの衝撃だった。

かつてコピーを試みたことがあったけれど、始めの4小節ぐらいで当たり前のように挫折し、そこからこの曲に関しては聴き専になっていた。

 

しかし昨日から急に「この曲を完遂出来ないまま天国(あるいは地獄)に行くのは嫌だな」と思い、気合を入れて譜面に起こした。再生したMIDIと本家の音に微妙な違いがあるので修正は必要なものの、割と頑張ったと思う。(恥ずかしい話ですが特に音感等が無いので4時間ぐらいかかりました、コード進行はおろかキーが合っているのかすらも分かりまへん)

譜面に起こすことへの是非は色々ある。尊敬しているボブ・レイノルズは「耳をキチンと使うこと」を推奨したうえで、音源をスロー再生して音を取ることや、俗に言うコピー譜を使うことに否定的な立場を取っている。

僕もインプロの一部を楽譜に起こすことはあるけれど、こうやって1分を超える数十小節単位の音を譜面に起こすのは初めて。これがやってみると結構楽しい。これホールトーン(リディアンオーギュメント?)なんだ、ここは手癖かな、ここは本人的には16分音符一つ早く演奏する予定だったのかな、的な。頭が悪いので、耳コピ+脳内処理だけだと音符1つ1つの意味を追いかけることが出来ないので、フレーズを視覚的に捉えられるのは便利。

 


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EWIは恐らくテナーサックスと同じB♭にトランスポーズしているはずなので、転調して練習しやす。

あとは、コレを吹けるようになるだけ。オロロ………年内には何とか形にしたいね…

 

マリオカート64のタイトル曲より

サンチェスのグループを去ったシェイマスの後任として加入したチェイス・ベアードも、例に漏れずEWI奏者であります。これもカッコいいんだよね。