365日をJ棟で

サラリーマンの諸々日記。買い物、音楽、日常。

pedagのタンパッド。舌敷。

 

J.M.ウエストンの598(ハーフハント)を散歩で数回履いた。覚悟していたほど辛くも痛くもなく、包み込まれるようなフィット感に満足感は高まる一方。

 

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とはいえ、羽根が閉じかけている。甲のフィット感の調整には、数ミリから1センチぐらい羽根が開くのが好ましい。ボールジョイントと甲が上手にホールド出来て、ソールの返りが十分についていれば歩行時に痛みは出ないし、何より歩きやすい。私は甲が薄めなので、靴によってはギュッと縛らないとホールド感が得られない。598はまさに代表例だ。

まだ羽根が閉じ切ってないなら大丈夫…と言いたいところだが、革靴はフットベッドの形成と共にインソールが数ミリ沈み、フィット感が新品時より緩くなることが多い。ここから更に甲の位置が下がって、靴紐では縛り切れなくなる可能性もある。そうなる頃には別にホールド出来なくても痛みは出ないだろうから、単に羽根が閉じ切るビジュアルが嫌ってのもある。

 

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タンパッドを買ってみた。

本来、靴にインソール等を入れてサイズ感をカスタマイズするのは好きではない。標準状態が一番良い。完成されたデザインに素人の一手を加えるのは、ちょっと冒涜的に感じるから。iPhoneにしょうもないケースを付けるのとか。昔、ニードフォースピードカーボンというゲームを遊んでいて、途中まではシボレーコルベットやR34の車高を下げ、訳分からんエアロパーツを付け、ニトロ盛りまくって250km/hだ〜!と悦に浸っていたが、最後の方は無改造のRX-8でどれだけイカした走りが出来るかに執心していたのを思い出す。

結局、ノンカスタムが最も心を落ち着けられる。インソールだのタンパッドだの、邪念でしかない。

 

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ふん、悪くないじゃないの。左右共に羽根が1cmぐらい開いた。個人的にはこのぐらいの開きが好みかな。フィット感も上々、やっぱり踵はまだ擦れるけど。割と納得感のあるカスタムになりましたです、どうも。

それにしてもデュプイ同様、アノネイの革も日陰での光り方は瑞々しくフェティシズムを刺激する。598用に、クリームはThe Way Things Goのブラウンを新調した。ヨーグルトのような水っぽいテクスチャながら、ピッと塗ってザザッとブラッシングするだけでビカ〜!っと光る。これは素晴らしい!ニュートラルとブラックも鞍替えしたいぐらい。まだイングリッシュギルドとクレム1925が9割以上残ってるけど…

 

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ところでウエストンの革底はバスタン社の鞣した革を使用しているが、摩耗に特徴がある気がする。小石が刺さってボコっとするのは他と同じだが、荒れたり毛羽立ったりせず、軽いタッチ(?)で削れている。

それでいてソールモイスチャライザーを入れて古靴下で磨くと、↑の様にツルンとした表情に戻る。毛羽立ちが無いので、かっさ棒などで擦らなくても十分に綺麗。ダブルソールのゴツさもそうだが、やはりレザーソールならではの楽しさもあることを再認識した。

…めっちゃ滑るけどね。昨日も会社を出て2秒でなんでもないアスファルトをズザァとスリップし、危うく通勤労災を起こすところだった。どう説明するんだよ、革靴履いてて滑りましたって。恒久対策として、今後革靴で通勤する際はダイナイトソールかリッジウェイソールにしますとか、そんな報告書出せるかいな。