365日をJ棟で

サラリーマンの諸々日記。買い物、音楽、日常。

COMME des GARÇONS HOMME PLUSのデカいワークパンツ。

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ズボンって接地する機会が多いし、下半身だし、汚れやダメージの蓄積がトップスより速いんじゃないかと思う。だからなのか、上半身と比べて手を抜きがちになりイージーケア!タフ!みたいなアイテムばかり好んで買ってしまう。ダメージすら愛おしいジーパンとか、洗ってナンボのヘビーオンスなスウェットパンツとか、その極北やんか。

コート、シャツ、靴、アクセサリー類の充実に対してズボン類は一軍感のある選手が補充されず、どうもワードローブが寂しい。テキトーに穿き倒すズボンばかりが充実していて、一軍気分の日に「は〜?全部捨てたいわ」とセンチメンタル大爆発が起きる。お前が始めた物語だろ。

 

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室内で試し穿きしたらシワが入った。

コムデギャルソンオムプリュスのワークパンツを買った。完全に名前勝ちしにいこうというか、ギャルソンなら…という邪な気持ち。川久保玲さんが手掛けた服を着てみたかった、第二の邪さもセットで。

オムプリュスはリュック(大)だけ所有していて、ウェアは初めて。他のラインであれば、古い90年代のオムと現行のシャツフォーエバーを1点ずつ。昔着てた古着のナイロンアノラック、売っちゃったけど買い戻したくなってきたな。

このパンツ、形はワーク。サイドアジャスターボタンが付いてて、ベイカーパンツっぽいけどパッチポケットではない。写真だとベージュに写ってしまったけれども、オリーブになりきらないカーキとブラウンの中間みたいな色。

 

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混紡率が1:1のコットンナイロン、カリカリとした硬い穿き心地。洗うとどうなるんだろう。シワシワになって、穿いて洗って叩いてを繰り返すとヤワヤワになりそうな印象の生地。割と薄手、22SSの商品だからね。

そうこれ、未使用なのよ。袋からも取り出されていないくらいには新品。オマケでギャルソンが顧客にDMで送っているという真っ白なノートも付いてきたので、出品者はそこそこの年貢を納めてきたのかな。買うだけ買って、やっぱり着ないから安く売るという裕福な買い方を出来る人なのかもしれない。そうして一般層の私の元に転がり込んでくるってわけ。

 

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直線でスポ〜ンと切ったような生地に、ちょい太めのステッチが規則正しく入る。フォーエバーのシャツもスパ〜ンとしてるじゃない。1センチに何本もの細かいステッチを曲線状にツツツツ…と入れていくのも好きだけど、こんな風な角張った真っ直ぐな縫い方も好き。

全体を通してなんてことのない雰囲気、パッと見では誰も気付かなさそうな感じが良いよね…ん?

 

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サンリミットの中庸なパンツと比較

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177cmの私。

君なんかデカくない?

Sサイズなのにウエストとワタリの採寸値が大きいよな…プリュスは海外基準のサイズなのかな?と思いつつも深くは考えず買ったアイテム。いや、寸法ピッタリ正しかったわ。

ワタリや裾幅自体は別に大したことはないが、そう感じさせるのは各パーツのデカさと、何はともあれ股上の深さ。40cmぐらいあって、限界までハイウエストで穿くとベルトがお胸と臍の間ぐらいにくる。ぴろきの穿き方だよ、これ。

明るく陽気にいきましょう。

 

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ポケットには500mLのペットボトルが2本入る。これが俺のデバイスパンツや。

明らかに普通ではないサイジングに焦りながらも少し腰を落としてベルトで思いっきり縛って穿くと、めちゃくちゃファットな形とは裏腹にスッキリしている。お尻とか生地余りまくりでダルンダルンなのに、そこいらのワイドパンツほど視界が煩くない…摩訶不思議や!

試しにワードローブを漁ってみると、これまで燻っていたトップス達が輝きを放ちながらフィットしていく。アイテム単品での存在感があり同色のパンツというモーダルな合わせしか出来ずにいたフォーエバーのウールシャツなんかも矢鱈と合う。カーキだけどちょっとオリーブ、軍モノほど濃くはない…絶妙な色出しも良い。

 


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左: Margaret Howell, J.M.Weston

右: COMME des GARÇONS SHIRT, Adidas × Tomorrowland

元々はネイビーのコートやブラックのスウェットに合えば良いなぐらいに思っていたのが、まさか冬眠しかけていたクローゼットの一角の救世主になるとは思わず、脳がスパークしたような刺激を受けている。これが川久保玲…?

個人的にウエストンの598は裾幅が大きいズボンが合うと思っているので、カラーリングも相まってドンピシャだった。ただでさえ股下が長い+腰穿きになるのでワンロールで良いクッション。スニーカーとの相性は言うまでもなかろう、白、ネイビー、黒、ベージュ、なんでも合う。

 

ただ、デカい。訳わからんぐらいデカい。ギャルソンはどちらかといえばサイズ表記には沿っている勝手ながらのイメージがあったが…

調べるとこのワークパンツは95SSから継続して出ているようで、各シーズンで素材や加工は異なるものの採寸値は今回の品と大きくは変わらない。プリュス以外にもオム、ドゥ、シャツで同型を見かける。つまりずっとデカいワークパンツが定番として存在しているらしい。ギャルソンファンにとっては常識でしょうが…

思いがけずして手に入った定番品、たくさん穿いてマイ定番として落とし込めたら良いね。

 

それにしてもギャルソン、大体このぐらいのプライスレンジかなというイメージから一段ぐらい安価なのに驚く。縮絨のセットアップ欲しいな…