アデレード系の靴が履きたくなり、流行りのフリーマーケット・アプリケーションを使用し、ロイドフットウェアのバークレーを購入した。
Lloyd Footwear (Master Lloyd) Berkeley
ロイドフットウェアは昨年、Vシリーズの外羽根プレーントゥを買った。店舗対応の良さであったり、英国靴を日本人に提供したいという理念でノーザンプトンのシューメイカーにOEMっている点に好感があり、ウエストンと並び贔屓目で見ているブランドである。
左:Vシリーズ、右:マスターロイド
非公表ながら、VシリーズはB社で、マスターロイドはC&J社で作っているとかなんとか。革靴のメーカーや製法・グレードに関する蘊蓄とは適切な距離を置くことが必要と考えているため、本項では積極的には触れませんが…(基本的にオタクは全ての点において面倒なので)
ん…?
アデレード、セミブローグ。穴飾りやて!自分どこ履いてくねんな!ブッフォ!なんて思っていたけれど、ある時期から急にカッコよく見えてくるシリーズ。間違いなくLEVERのブローグシューズを見たのが原因。
お気付きだとは思うが…
丸みのあるトゥ、柔らかなカーフ。革靴はラストで好みが強く分かれる(と思う)が、正直に言うと「トゥ良ければ全て良し」というぐらい、私はトゥを見る。適度な丸さのない靴(スォンと伸びたロングノーズやカキンカキンのスクェアトゥ)は絶対に履けない。C&J社が作る一部ラストの丸っこい爪先は以前から気になっていた。
サイズは7.5E。基本的にUK7を履く私にしてみればハーフサイズ上げって相当な抵抗感があるんだけれど、すんなりフィットした。足の実測値(25.7〜26.2cm)を考えるとUK7.5が適正なので、いつも人権(足権)のない履き方をしているとも言えるが。
この靴…
中古の革靴の場合、革靴フリークorあまり革靴に詳しくない人のどちらかから購入することになる。前者であれば専らケアが行き届いているぶん少し代金が高く、後者であれば相場より安い代わりに状態には期待できない。たまに新同品が奇跡のような価格で売られている場合もあるけれど、そこまで再現性の無い買い方に固執していてはストレスになる。
相当汚い!
今回のマスターロイドは、どちらかと言えば後者に属する。相場より若干安いが、全体的な状態は悪く、特段の保革もされていない印象。つま先と踵のポリッシュはカピカピで鏡面割れてるし、アッパーの一部にはクラックの赤ん坊も見られ、なんなら革の一部分に何故か茶色が見られる。もしやお前、元は茶靴だったのをパティーヌされたのか…?
ちなみにボーッとインスタグラムを眺めていたところ、出品者のアカウントを見つけてしまった。12月に中古で買って2ヶ月で手放している模様。なるほど、この子も"映え"の餌食になってしまったわけだ。おいたわしやじゃん…
食品は生産者の顔が見えると買いやすくなるが、中古の靴に関して言えば前ユーザーの顔が見えてしまうと途端に「ホホン…」という微妙な気分になる。衛生的なアレもあるので、せっかくなので丸洗いデビューを兼ねてマスターロイドちゃんに息を吹き込み直そうかなと。
届きましたので。
〜続く〜
ミシェルメルモ、最近よく聴いています。国営放送の"某のうた"的な雰囲気がありながらも、東京でしか出せないであろう隙のない都会的なサウンド。めちゃくちゃ嫉妬しちゃうんですよね…肌感覚でしか言えないことだけれど、近畿では絶対に生まれない音楽だと思う。とにかく、嫉妬で爆発してしまうぐらい良い音楽です。