365日をJ棟で

サラリーマンの諸々日記。買い物、音楽、日常。

シャツ買いすぎちゃう?Handkerchief Clubのマイクロチェックシャツ。

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魔が刺したとか、そんな感じ。

少し前、レンタカーで神戸三田のアウトレットに行ってきた。買い物と運転の練習を兼ねて。

三田は初訪問だけど、近畿圏にある他のアウトレットと比べるとブランド志向で、グッチ、プラダ、セリーヌ、マルニ、サンローラン、ロエベ、イッセイミヤケ、マルジェラなんかもズラッと店舗を構えている。大抵は売れ残ったりした変化球な品が多く、あえて買うようなものはあまり無いわけですが…

そう、アウトレットって結局そんなに購買意欲が掻き立てられないじゃない。「欲しいかも」って物が一つでもあれば金賞で、実際に買うとなればプラチナ級に稀。

 

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アウトレット専売という本末転倒なラインを用意している店舗もある中、Bshopのアウトレットストアはシーズン落ちの一点物が充実していて気持ちが落ち着く。そこで、Bshopオリジナルレーベルの長袖シャツを買った。21SSの品、定価の半額。

ラックに掛かったシャツ類をテロテロと撫で回している中で、抜群の手触りを感じたのがコレだった。ハンカチーフクラブ、そういえば店先で見たことあるような、そんなレベルの認識。取り付けられた生地タグはALUMO。スイスのテキスタイルメーカー。

シャツはオーダーせず既製品、それも(大きめの)カジュアルシャツしか買わないので、ブランドで指名買いされるような生地屋のシャツというのは、見渡す限りで多くはない。あってもトーマス・メイソンが主流。私の好きなサンリミットはアルビニ、シクテスetc.の生地が定番的にラインアップされているが、手持ちのストライプシャツ2枚はいずれもトマメイ(略すな)である。あとはコモリシャツのデヴィッド&ジョン・アンダーソン版を持っているぐらい。

 

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縫い付けられたタグには"Seaisland"、すなわちシーアイランドコットン(海島綿)の文字。あんまり情報がないけど、120番手らしい。

アルモの生地は初めて手にするわけで、未洗いでは「重みがあるのに柔らかい」「摩擦が少なく手の中を滑り抜けていく」「光沢がある」「洗いざらしよりもキチンとプレスを掛けた方が良さそう」という印象を受ける。

しなやかさと重厚感は、得てしてトレードオフの関係になりがち。ズンと重みのあるアルモの生地は、間違いなく好きな部類。新品だからというのもあるけれど、感覚的には未洗いのトマメイ(略すな)よりもタフい。ドレス用のインナーではなくアウターとして着るのだから、分かりやすいほどの強度を持つ方が使いやすい。

 


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シャツとしての仕様としては特に述べることもなく、着丈が長めで身幅も大きい。特に着丈の方がめちゃ長いかも。良い生地なので、面積はデカい方が得でしょ理論。

こういう白基調のチェック柄は前から欲しいとは思っていたので、ちょうど良い。オリーブの軍パンとか相性良さそうよね、持ってないけど。M-47とかね。

 

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あんまり吸水性は良くなさそうだなと思いつつ。

日常使いするうえで最高のハンカチとセットになるようなシャツ、というコンセプトがあるようで、同じ生地のハンケッチが付属してくる。いや、むしろハンカチにシャツが付属するのか。しっかりした作りのボックスに入れられ、何故かステッカー(大+小)と綿のショッパーも付いてくる。

 

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アルミハンガーだと干しているうちに肩が出てくるんだけど、買い揃えるのが面倒なので…

こうしてクローゼットが数センチ、膨らんだ。サンリミット×4、コムデギャルソン 、LE、コモリ、フランネルソル、マーガレットハウエル…セールや中古品が混じる中でも、購入価格はウン十万円近くに上るので血の気が引いてくる。数えるのをやめた方がいい。

ハンカチーフクラブはオーダーシャツ級の生地と端正な作りもあって、定価は3〜5万円。こう、なかなか難しいよねぇ。Bshop自身にファンも多いとはいえ、AURALEEやcomoilをセレクトする中で、素直にオリジナルレーベルに付いてくる顧客はどれほどいたのだろうか。このぐらいの価格だと明確な競合先(特にギャルソン)もいるわけで。似たような(?)ポジションだったフランネルは、母体のBloom&Branchごと消し飛んでしまったのは記憶に新しく、そして残念。

 

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3年以上着て、襟も真っ白なシャンブレーシャツ。ワイド身幅のレギュラー着丈。全然飽きない。

セレクトショップ発のオリジナルという意味では、やはりレショップのLEが(内情はさておき)好調に見える。超マルチサイズによるアイテムあたりの選択肢はベイクルーズ母体だからこそ出来ることだし、コンセプターの金子さん(と小森さん)による影響力もある。

アメリカの量産品を意識したプラボタンのシャツ、ヴィンテージマニアに小突かれないためか90年代のレギュラー品を再現したジーンズ。コストカットの方便に疑ってしまう仕様も、金子さんの解説で途端に「あえて」感が出る。

同じベイクルーズ内のエディフィスや417のオリジナル品にプラスαで手が届き、かつレショップのセレクトするブランドも避けた価格帯なので、そりゃ人気出るよな〜。

別にベイクルーズを持ち上げてビショップを落とす訳ではなく、質と量の追求って難しいんだろうな〜、というマーケティングを知らない人間による非常に浅い感想です。ボェエ。

 

出社服シリーズ。各セレショのブログやSNSのコーデ紹介にありがちな他人行儀さが無く、生活感とリアリティが詰め込まれている点がとっても好き。

ベイクルーズといえば、YouTubeが良い。金子さんも頻繁に登場するメンズのSTYLE by Le Domeはもちろんとして、とにかくレディースのSLOBE IÉNAが良い。男の私が観ていても楽しい。

こういう衣類系のYouTubeは買い手側(コーデ紹介、季節のファッション指南)が圧倒的に強いけれど、売り手側(ブランド、ショップ等)の中では圧倒的な一人勝ち状態なんじゃなかろうか。自社商品推しによるPR臭が極めて希薄で、買い手側に近い動画内容だからなのかな。(ベイクルーズでは取り扱いがないブランドの商品も平等に紹介している点も良い)

企画内容や出演スタッフによる一つの世界観が出来上がっていて、他のショップが気の毒になるほど付け入る隙が無い。似たような企画をやっても、必ず比較されるだろうし。

とりあえずIÉNAのチャンネルを観ておけば、生活における大体の問題は解決しますね(?)