365日をJ棟で

サラリーマンの諸々日記。買い物、音楽、日常。

Sans limiteのブロードボックスワイドスプレッドシャツ。

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Sans limite W1801104 SH04B

ヌルッと迎えた新年、未だに一年が始まった感を得られずにいる。コロナ禍で帰省を自粛したせいか、はたまた友人と徹夜でSEKIROを攻略していたせいか。

気分を晴れやかにすべく、Sans limite(サンリミット)のシャツを買い足した。

定番シャツの一つであるワイドスプレッドカラー(SH04)をベースに、肩幅と身幅を広く取った"準"定番とも言えるボックスシリーズ。所有するレギュラーカラーのSH01Bと形は一緒で、生地&襟型が異なる。

店頭に足を運べない今、見知った型番であれば買い増しも怖くない。

 

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デザイナーの門田さんが「普通のブロード」と言う生地。薄手でサラッとした触り心地。サックスブルーはギャルソンのアレに比べると一段薄く、目に痛くない優しい色合いが特徴。

細かく丁寧に打ち込まれたミシン使いからは、3本針や0番ステッチの様なサンリミット式の狂気こそ見えないけれど、分かりやすくキチンと感が出るから良いね。洗うことで細かなパッカリングが生じる。

 

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硬そうに見える襟も、芯地が無いため洗濯でケロケロに馴染む。

襟が横に広がるシャツ(カッタウェイと呼ぶそう)を着るのは初めて。

普通の襟が下向きにポイントしたシャツの場合、第一ボタンを開ける or 開けないの方針は早い段階で決まってくる。レギュラーカラーのSH01は2,3個開けるのが色っぽさがあって好き。SH04は締めても襟のエグ味(?)が少ないので、バンドカラーほどではないにせよ、襟の存在感を消して着られる。

 


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洗濯前、洗濯後。伝わるんか。
新品のシャツに袖を通してみた第一印象は「思いのほかデカい」だった。比較のために何度も洗ったSH01Bを着てみると、袖丈を中心にサイズがクッと縮んでいたことに気付いた。

過去にも"ボックスシャツは見た目以上に採寸がデカい"ということを書いたけれど、着てみると思いのほか身体にフィットする感覚が病みつきになる。

空気がフワッと入るボックスシャツをアイロン無しで着るのが好きだけれど、レギュラーシルエットのシャツをジャストサイズでカッチリ着るのも大いにアリだと思う。サイズ展開も豊富(XXS〜XXL)なので、多種多様なラインアップの中から、誰でも自分に似合う1枚が見つかるはず。

 

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コムデギャルソンシャツ出身のパタンナーによる…という紹介も最早要らないほど、ポパイを始めとするカルチャー系のメディアへ頻繁に露出しているサンリミット。その割に、インフルエンサービジネスに未だ侵食されていない稀有なブランドでもある。

TwitterもInstagramも無く、あるのは淡々と営業情報、新作商品(と音楽系YouTubeのリンク)が投稿されるTumbler(Sans limite)のみ。着画はトルソーだけ。直営ECの存在感は薄め。

全てを語り尽くしてストーリー付けして売り出す時代に、言葉少なに最高のプロダクトを産み落とし続ける。その硬派な姿勢に私は惹かれているのだと思う。とにかく一度袖を通せば分かるかと思うので、上野&北参道の直営店か、お近くの取扱店へ多額の現金を握りしめて向かってほしい。

別に僕が買わなくとも長く続いていくブランドだとは思うけれど、どうか10年、20年先も買い続けさせてほしいという願いも込めて、2021年の初買いと致します。

あ、本年も当ブログをどうぞ宜しくお願い致します。