365日をJ棟で

サラリーマンの諸々日記。買い物、音楽、日常。

日記ちゃん。アイロン掛けとシャツ。(2021/2/12)

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MARGARET HOWELL フェイバリットシャツ

外泊する場合、着替えの服は無印の衣装ケースに入れてリュックに詰め込むのだけれども、そうすると四角形に畳まれたシャツには四角形のシワが付く。

基本的には洗い晒し最高、アイロン面倒というスタンスで過ごしていた。しかし今から着る予定の、シワが沢山ついたマーガレットハウエルの白シャツを眺めながら「これは…みすぼらしいな」と思い、シャカシャカとアイロン掛けをした。

 

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ホコリは付きやすい。

熱もスチームもササッとかけたぐらいのアイロニング。積年の細かなシワは残ったけど、大味なシワが取れるだけでも少し良い風合いに変わった。

そもそもアイロンを掛けていないのは「ピシッとしても、どうせ生活の動きの中で直ぐにシワが付くやん。なら洗い晒しでええわ」というヒネた感情によるものだったけど、そもそも動きどうこうで付く小シワに問題はなく洗濯&畳みにより付く大シワが問題なのだと気付く。

シワがテラテラと集まっている生地は動きが出にくくなるんだけど、アイロンで大小のシワを除いてあげることで大きな1枚の布をガバッと着ている感覚になれる。青白く光るハウエルのコットンは薄すぎないパリッとした触り心地で面構えが相当良く、手持ちのシャツでも特に好きな類。今回アイロン掛けしたことで更に好きになった。

 

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COMOLI ポプリンシャツ(20AW)

シャツといえば、最近コモリのポプリンシャツを買った。2年前に買ったタータンチェックの半袖シャツ(あんまり着てない、買い手募集中)ぶりのコモリ。泣く子も黙るデヴィッド&ジョンアンダーソン(DJA)社の200番手双糸(多分)なポプリンを使った、贅の極みみたいなシャツ。

値段(39,600円)も考えるとギャルソンシャツのフォーエバー(約38,000〜47,000円)に近い立ち位置。そもそもコモリのシャツがフォーエバー(あるいは90年代のギャルソンオム)をビンビンに意識している以上、この価格帯になると最早フォーエバーを選ばない理由がどこにあるのか全く見えないんだけど、何事も百聞は一見にしかず。

いや、偉そうに言うてますが本当は色んなストライプシャツを中古市場で探しに探すもどこもかしこも価格が高過ぎて、たまたま見つけたポプリン安いやんけ!!!と飛び付いただけです。ちなみに通常ラインのコモリシャツの方が2次流通の相場が高いという逆転現象が起きている。よう分からん。みんなコモリシャツという情報を着るために大枚を叩いているのだろう。言いつつ、アテクシもDJAという情報を着ようとしている点では全く同じ…

 

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雑な洗い晒し。

ほとんどパープル気味のサックスブルーに見えるほど細かなストライプ柄。この辺はコモリっぽい感じあるよね。21SSのチェック柄も良いと思うた。

どこまでも軽くシャラシャラとした、良く言えばドレープが出る、悪く言えば肌に吸い付きすぎて空気を纏ったフォルムが出にくい、特徴的な触り心地。洗濯しても浴室乾燥を使えば30分ほどで全体が乾くぐらいには軽く薄い。

この感触、以前手放してしまったフォーエバーのストライプシャツと酷似している。彼の永遠シャツがイタリア製の生地をフランスの工場にて日本のパターンで縫い上げるという構造なので、調べた限り公表はされていないものの同じようにDJA社の生地を使っている可能性はある。小ぶりな襟、ボックス型の形…もはや違いが分からん。

中古品ということで、胸元に生地が引っ張られたことによる糸のヨレみたいなのがあって、勢いよく引っ掛けたら思いっきり裂けそうな危うさがある。そもそも生地全体が儚いので腕を通した弾みで穴が開く危険性もある。私は過去に別のギャルソンシャツで肩をブチ抜いたことがあるので…泣

 

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ブチ抜くのは隣家への避難路だけでいい。

そうした耐久性も考えると、少し厚手な分パワフルさが出るトーマスメイソンだったり、サンリミットが定番使いしているガシッとしたコットンブロードの方が間違いなく気楽に羽織れる。LEのような140番手ぐらいの生地も軽やかだけど不安が無くて良いかも。LEは以前持っていたストライプシャツを手放してしまったけど、また白シャツあたりが気になり始めている。2年前に買ったシャンブレーシャツは襟が色抜けするぐらい着倒している。(追記:LEのストライプシャツは200番手双糸だったかも。でもDJA的シルキーな柔らかさは無くて、扱いは楽だった)

とはいえ、こんな贅沢三昧のシャツが1枚ワードローブにあると"いっちょカマしたい"とき(どんなとき?)に役立つのは間違いない。初めてサンリミットでロンドンストライプのシャツを買った時の、何処までも行けるような壮大な勘違い感。良い靴は人を良いところに連れて行ってくれるという言い伝えがあるが、個人的には良いシャツの方が着ていてワクワクする。そんな高揚感をポプリンシャツからも感じている。

でもよ、これいつも言ってるんだけどシャツ1枚が気持ち良い季節なんて年に2週間ぐらいしかないよな。何枚シャツ買うんだろ。ワードローブに入ってるシャツの定価を足し合わせたら20万円を優に超えていてウケた。古着もあるから買い値は半分ぐらいだけど…オエッ〜。