久しぶりに行けリミット。
先月の東京出張で、上野のサンリミットに足を運んだ。
これまでも平日にしか訪れたことがなく、いつも店長の津雲さんが1人で店舗を切り盛りしている。
木曜日に訪れた今回もそうだろうと、アメ横の雑踏を潜り抜けて雑居ビルの階段を上がると、津雲さんの他にデザイナーである門田さんの姿が。週末はお店に立つという話は聞いたことがあったものの、まさか今日いらっしゃるとは…
油断して(?)SH01Bを着て行ったため、デザイナー氏に着ている姿を見られている!超恥ずかしいやつ!と汗が噴出。意図せず露出狂になってしまった気分。そんな門田さんは店内の奥を締め切って業界人と思しき方と22AWのお披露目?をしていたので、お話は少しだけ。
ここリミット。
門田さんの奥様も在店しており、後ろで結んだ長い銀髪にグリーンのストライプシャツを羽織って、バーガンディの3アイレットシューズを合わせていた。柔和な喋り方と笑顔が相まって、痺れるほどに洒落ていた。
男女を問わず「今なりたい!」よりも「将来なりたい!」と思う人からの方が、受ける影響は大きいかもと実感した。(松重豊さんとか、原田知世さんとか…)
SH02BH (Thomas Mason) S2201322
そんなわけで、何か似合う物があれば…と相談しつつ津雲さんにシャツを見繕ってもらう。2年間に1回しか訪問していない半オリンピック人間なのに、前回までの来店を覚えているそうで驚く。
ストライプやサックスは持っていて、あとは白無地とか半袖とか…と伝えたところで「今の雰囲気だったら、ボタンダウンがズバ抜けて似合うと思う。やっぱり無地よりストライプかな」とピックされたのが、オックスフォード生地の半袖シャツ。
オックス生地/ボタンダウン/半袖シャツの全てが手持ちのサンリミットと被らないという意味でも、非常に新鮮。馴染みのボックス型で、やりすぎない裾広がりシルエットが大好物。(奥様からも「このタイプの裾周りが特に似合う体型ですね」とピンポイントでのお墨付きをいただいた)
177cm, 70kg、これが似合う体型です。また太ったんだけど…
淡くて優しい、捉え方によってはユニクロっぽい、なんでもないストライプ。これを着て他のショップに行ったところで、何も言われない自信がある。
試着してから暫くは気付かなかったけれど、このオックス生地はトーマスメイソン。厚手なのに手で撫でたくなるほどツヤツヤしていて、肌馴染みが良い。何度か洗濯して艶は解れたものの、手触りは抜群に良いまま。
ボックスシャツ特有の大きい身幅はありつつも、袖丈は細く短いのが特徴。肘に引っかからないよう、わざとアームホールを二の腕サイズにしているそう。肘までかかるデカいシャツって長谷川昭雄さんのスタイリング的で可愛いけど、もうユース感の消え失せた年齢にもなると似合わなくなるもんでね…
Oxford University, Sans limite, Margaret Howell, New Balance, Tudor
着てみると、どうも似合いまくるのである。なんだったら、着るほどに似合い度はどんどん高まっていく。
出張に持って行った「ローキャップ、チノ、ニューバランス」にオックスのボタンダウンシャツというUSちっくな組み合わせ。実はオックスフォード大学、マーガレットハウエル、M991、オマケでチューダーと、全身の核やルーツはUK。
この奇妙な統一感、パッキング時には全く意識していなくて、記事を書いていて気付いた。これを看破して、US×UKの架け橋となるボタンダウン×トーマスメイソン生地を薦められたというのなら、恐ろしくヤバい話だよねって。(言うまでもなく偶然)
SH01B, SH02BH, SH04B, SH06と揃い踏み。
これでレギュラーカラー、ボタンダウン、ワイドスプレッド、スタンドカラーと4つの襟型が揃った。どれもキャラクターが立っていて気に入っている。定番で残るは小開襟、大開襟のみ。
サンリミットのどんな部分が好きか、問われてもイマイチ上手く言語化できないんだけど、なんやかんやで長いこと好きであり続けるであろうブランドなのは間違いない。
実直なモノづくりとか、そういった製品にまつわるストーリーは用意しようと思えば幾らでも出せると思う。ただ、そういうのは抜いた単純な話で、サンリミットの服を着ている自分は背伸びしなくても格好良いと思えるんですよね。
気分が上がる服というのは多くあれど、等身大の自分を格好良く見せてくれる服って、そんなに多くはないじゃんか。究極のライフウェアみたいな。これホント、直営店でなくとも取扱店に足を運んで体感してほしいところではある。公式HPもカッコよくなって、全国の取扱店も分かるようになったので是非とも検討なすってくださいな。
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私の過去記事も是非に。collEcoさん、もう剽窃しないでくださいね!
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