365日をJ棟で

サラリーマンの諸々日記。買い物、音楽、日常。

日記ちゃん。記念日とか指輪とか。(2022/9/9)

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妻とのお付き合いを始めてから、昨日で丸3年になった。早いような、ゆっくりのような。どの出来事を起点にするかで、時の流れは感じ方が異なる。交際の承認をもらってから"まだ"3年、プロポーズしてから"もう"1年。色々やね。

結婚すると新たに結婚記念日なんてのが生まれる。そうなると、付き合い始め記念日というのは次第に価値が薄れてくるのだろうか?ホヤホヤのカップルじゃあるまいし、もう殊更に祝うようなことでも無くなるのだろうか。我々の場合は、婚約指輪を渡した日が2周年の記念日になるので、not only 恋人 but 夫婦としても十分に意味のある日にはなる。なんなら婚約指輪には21.9.8の刻印が入っているし。

まぁ、お祝いごとというのは多ければ多いだけ有難くて楽しいよね。我々は誕生日が11月下旬〜12月上旬に固まっているので、イベントが一年に散らばるのは純粋に嬉しい。今年はケーキを食べて過ごしている。残業を見越して前日に花束を買っておいて良かった。

3年間、記憶に残るような喧嘩もなく平穏&楽しく過ごし続けられて、妻には頭が上がらない毎日です。

 

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妻に渡した婚約指輪は、昨年に購入したもの。大阪市内の住宅地に居を構える"ATAKA"さんでオーダーした。

ATAKAはポストモダン/ミニマル/コンセプチュアルを掲げた、既製品〜ビスポークまで手掛けるジュエリーブランド。2021年に移転した実店舗にはギャラリーを併設しており、定期的にアートイベントが開催されている。故・内田繁氏が生前デザインした照明のオーダー会には、Graphpaperの南貴之さんも訪れていて驚いた。

そんな同レーベルはブライダルジュエリーも取り扱っており、18K(=75%)をベースに、残す25%の金属配合比を自分で選ぶことで、世界に二つとない色味の指輪を作ることが出来る独自のシステムでジワジワと支持を集めている。

 

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たとえば私の場合、銀/銅/パラジウムを21:9:8の比率で混ぜた、黄色がかったグレイッシュイエローをオーダーした。銅を多めに選べば暖かみのあるピンクが強く出るし、パラジウムが多めならモーダルなグレーが強く出る。ベースの数字も合わせると、組み合わせは無限に近い。互いに素な数字を選ぶ限り、基本的には他人と色が被らない一点物に仕上がる。(11.1.8と22.2.16のように、ベース色が同じになる場合も当然ある)

 

 
 
 
 
 
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こうして出来上がったリング。デザイナーの安宅さんが資料上で見たという、100年近く前のアンティークリングがデザインソース。リングは先述した18K、石台はPt950で、ローズカットのダイヤを一石セット。

アトリエでの打ち合わせ時、私から伝えたのは「日常的に使えるリング」「ドンと光るブリリアントカットのダイヤが、小高い丘のような台座に載っているデザインに苦手意識がある」「コンテンポラリーさはありつつもモード味が強くならない感じ」という、思わずデザイナーに同情しながら客を引っ叩きたくなる、そんな3点セット。

その後にサンプル(リングの太さや面取りの具合)や仕上げ(鏡面かサテン系)を見ながら、妻がどんな人か/何を大切にしているか(好きなブランド、音楽etc.)を雑談ベースで伝えて、安宅さんの中でのイメージを膨らませて解散。翌日、送られてきたイメージ図面のPDFを開いて思わずニヤけてしまった。まさにこれだ!という確信を得た。配合比等の細かな仕様について返信をし、あとは出来上がり(当時で納期2ヶ月ほど)まで首をビヨンビヨンに伸ばしながら待った。

安宅さん自身も兼ねてより作ってみたかったデザインらしく、納品時には「手掛けたジュエリーがお客様の手に渡るのは基本的に嬉しいことだけど、これは珍しく手放すのが惜しい」とも。そんな自己実現に(私なんかで良いのかと思いつつ)協力が出来たなら、これ以上のことはない。

 

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ローズカットのダイヤもブリリアントカットに比べると控えめだが、光の下で濡れたように輝く感じが素晴らしく好き。デュプイのボックスカーフが日陰でヌラヌラ光る、あの感じに似ている。(ならばブリリアントカットはコードヴァンだろうか?)

当初、ドーム型で厚みが薄く、カラットあたりのサイズが相対的に大きく見えるローズカットを採用したジュエリーは、デザインの縛りが大きいのではと少し不安視していた。だが、アンティークからサンプリングした某ンスターボール型の石台と、溢れ出そうな色気を禁欲したATAKA流のミニマルスタイル、オールドとコンテンポラリーの融合に私は大興奮。詳細は語らないが、狂気に近いほど詰めた仕様も一点物をじっくり造り込む個人レーベルだからこそ。こんな訳の分からん要望にも熱意を持って応えてくださり、本当にありがとうございました。

 

…私的な買い物とはいえ着用者は妻なので、ここで幾らプーコラピーコラ熱弁しても、肝心のご本人が気に入っていなければ………その心は本人のみ知るところ。今は結婚指輪を嵌めているため、以前よりも出番は少なくなったけれど、入籍までは週末に結構な頻度で着用していらっしゃった。くすみや小傷もそれなりに出てきた。

また近いうちにギャラリーを訪れてクリーニングをお願いできればと思います。個人的にもブレスレットをオーダーしてみようかと画策中です。

今月は名古屋のFuligoShedさんでブライダルフェアをやっているようなので、気になるのであれば足を運んでみては。お互いの誕生日で配合した結婚指輪とか、素敵や思います。

 

 
 
 
 
 
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