歳を重ねたから、というのは分からないけれど、首元が寂しい。特に秋冬のコートにはタートルネックばかり合わせていて、たまにシャツ→コートを羽織る形だと首周りのスカスカ感は否めない。ネックレスの類も付ける予定は無いし、コートの襟を立てつつ、時にはニットタイを締めたりして寂しさを乗り越えていた。
レディースはスカーフがごく自然に取り入れられているイメージ。フレンチカジュアルらしさの権化とも言うべきか。
数ヶ月ほど前から、スカーフを首元に巻けば、その間隙は埋まるのかな〜と、ボヤッと考えていた。でもメンズ市場のスカーフってどこで買えるかの知識が無いし、あったとて、それなりの価格がするので挑戦するにはハードルが少々…
見つけたのはBinduというブランドのコットンバンダナ。インド製ながら、2,000円を切るナイスな価格帯。世界の各都市を落とし込んだスーベニア風のデザインも可愛く、カラーリングも豊富で良い感じ。
通販で買ってもいいんだけど…と思いつつ調べていると、各種セレクトショップでも取り扱いがあるらしい。大阪市内のBeauty&Youthに赴き購入。
柄はニューヨーク、ベースカラーはネイビー。多種多様な絵柄が、折りたたんで巻いた際のアクセントとなるので楽しい。折り方によって表に出る面も変わるし、色々と味わえそうだね。
派手な柄でも、細く縛って巻けばそれほど主張は激しくないので、これは色んな都市・カラーで試し甲斐がありそう。Tシャツ1枚のスタイルでも、襟元に鮮烈な色を差し込めるので全身のバランスをグッと良い方向に持っていけそう。
良いのではなかろうか。
露出する布面積は控えめにしたいので、基本的には襟の中に収納するような形で暫くは運用したい。50×50cmなので、クルクルっと結び目を作ると収まりが良い。70×70cmだと外に出して、ネクタイ風に巻けそう。あくまで今は控えめに…
もう一つの狙いとして、スカーフを差し込むことでシャツやTシャツの襟汚れを未然に防止できるのではなかろうかと。昔、ギャルソンシャツのフォーエバーを調べていた時に、取扱店であるロフトマンのブログでスカーフを巻いた置き画と共に汚れ防止としての機能が紹介されてたんだよね。なるほど、良いシャツを長持ちさせるためには、そういう考え方もあるのか…そんな記憶が6年ぐらいぶりに蘇った。(その記事はもう消えているが)
数年前、妻にプレゼントしたH社のツイリー。
そういうわけの初スカーフ。なかなか照れ臭い(穿った見方で悪く言えばナルシスト系の)アイテムではあるけれど、慣れてくれば"沼"も見えてきそうな予感。これ一つと手持ちのアイテムを組み合わせるとワードローブの景色も変わりそうで、なんだか一気に物欲が消滅してしまった。
もちろんカレやツイリーも欲しいけれど、まずはシルクより扱い易いコットンによる、気兼ねの無いスカーフ生活を楽しみます。