365日をJ棟で

サラリーマンの諸々日記。買い物、音楽、日常。

日記ちゃん。森、道、市場2021にて。(2021/6/19)

参加から一週間が経った現在も体調は絶好調なので、一区切りとして。(余韻ひたひたで書く気にならなかったのもあるんだけれど)

 

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2年ぶり2回目の参加。昨年は感染拡大防止の観点から開催が中止となった。業務や新しい生活様式の中で次第に心が荒んでいた時期、唯一の楽しみであったイベントの消失によって心がゴキッと折れダークサイドに転げ落ちた。

緊急事態宣言下にあって他のフェスが続々と延期・中止になるなか開催に踏み切った当イベントは賛否がキッパリと別れたが、今後開催されるフェスにとってのロールモデルとなるか反面教師となるかは参加者にもかかっているので、最大限に気を引き締めて2日間を過ごした。

 

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素人4人で大汗かきながら設営したタープ。

我々の一行はデイキャンプサイトのタープを拠点とし、涼みつつアチコチを散策した。1日目の到着が予想より遅れ、キャンプサイトの入場口が混みすぎてて設営をしていたら観たいアーティストを取りこぼしそうだったこともあり、設営は2日目のみに。1日分の料金を損したけれど、来年以降の勉強代としてみれば高くはないかなと。

入場者数を絞っているとはいえ人で溢れている会場内、何時でも落ち着ける拠点があるというのはメリットしかない。来年以降も間違いなく続けたい。

 

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参加した1日目と2日目のうち、チョロ聴きを含めて以下のアーティストを聴いた。

折坂悠太(重奏)、羊文学、君島大空(合奏形態)、SOIL & "PIMP" SESSIONS、SIRUP、ASIAN KUNG-FU GENERATION、TENDRE、カネコアヤノ、MONO NO AWARE、NOT WONK、ORIGINAL LOVE、スチャダラパー、never young beach

 

いつぶりかも分からない生演奏は筆舌に尽くし難いほど良かったけれど、中でも印象に残っているのは君島大空、カネコアヤノ、ORIGINAL LOVEだろうか。

西田修大(中村佳穂、モノンクル)、新井和輝(King Gnu)、石若駿(くるり、CRLK/LCKS)を擁する君島大空の合奏形態はブッチギリで良い音を出していた。1万人クラスのキャパで難なく演れるミュージシャンが100〜200人を前に出す音は余裕たっぷりで、特に新井さんのベースは唸りまくりの揺れまくり。"火傷に雨"が天才でした、ごちそうさまでした。

カネコアヤノは今回の一行が最も楽しみにしていたアーティストゆえ、早めにスペースを確保して良いポジションで堪能。1曲目の"アーケード"でイントロが始まった瞬間、何故だか涙が溢れそうになった。バンドメンバーの男どもを付き従えるアヤノ女史の純粋で朗々とした歌い上げが会場の湿度を一気に下げて、全てを夏にする。クールに見えて喋るとポヨンポヨンしているし、白いチャイナシャツ(?)+ピンクの長ズボン+裸足はキュートが過ぎて好きになってまう。

ORIGINAL LOVEは好きでありながらライブで聴く機会が無く、今回やっと生で観ることができた。登場から全力で観客を煽り、踊り狂う田島の御大。最近はポストロック的な静かな熱量を持つ音楽ばかり聴いていたので、ファンク、ソウル、ブルース、ジャズの高揚感がギッシリ詰まった真・ライブは身体の芯から燃えるものがあった。若手のバンドスタイルが多い中で、ベテラン演奏陣の懐の深さと吹っ切れた熱意に大いに励まされる。ドラムの佐野康夫さん、鬼だ…

 

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アジカンの後に食べるラーメンより美味しい物はないかもしれない。

酒類の販売・持ち込みは禁止という規則はあったものの残念ながら酒缶を片手に顎マスクで歩いている人もいたし、1mの間隔を守らずにズンズンとライブ会場に入り込んでいく人もいたし、相変わらず撮影禁止のステージにカメラを向けるアンポンタンが見受けられたり、問題点として挙げるとキリが無いんだけど、とはいえ概ね皆さんルールを守りつつ各々の楽しみ方で過ごしていた(ように見えた)。

こういった世の中で不特定多数の大人数が集まるフェスに参加する行為は、とても褒められた行動でないことは重々承知ではあるけれど、今はただ開催できて良かったと言える未来がくるように祈るのみ。

また来年、より良い形で皆さんと集合できますよう。それまで、ご健康に。

 

"頃合いをみてはここでまた会おう

乱れ飛ぶ交通網を縫って

やがておれたちは砂浜の文字を高波に読ませて言うだろう

長くかかったね"