365日をJ棟で

サラリーマンの諸々日記。買い物、音楽、日常。

ヴィンチノ!ヴィンチノ!ヴィンチノ!

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母親が買ってくる服しか着ていなかった高校〜大学時代、ベージュとオリーブのチノパンを頻繁に穿いていた記憶がある。それはユニクロがアパレルとして機能している限りリリースされ続けるであろう定番、ヴィンテージレギュラーフィットチノだった。

新品で買える服の品質は年々下がっている、ユニクロはペラくて1シーズンしか持たない、そういった「実しやか系エピソード」が時たま流れてくる。それが真かどうかはさておき、シーズナルではなく毎シーズン必ずリリースされる永世定番の商品に関して言えば、寧ろ相当よく持つと感じる。オックスフォードシャツ、エクストラファインメリノ、カシミヤ、フリース、ジーンズ、そしてヴィンチノ。ユニクロも定番商品のコラムを作るほど力を入れている。

"10年耐久"なんて随分と大きく出たな、と笑顔になってしまうけれど、そう言ってしまえるほど強い拘りと自信があると見える。定価も2,990円で、ちょっとした服の消費税ぐらいの価格。

 

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今回は現行品ではなく、出来心で2009年にリリースされた初代ヴィンチノの(ほぼ)未使用品をフリマサイトで購入した。軍チノを再現した東洋紡のウエポン素材、金メッキのドーナツボタン、YKKのユニバーサル刻印スライダー、ヘリンボーンのスレーキという特盛り仕様。2009年というと+Jの第一弾が出始めた頃なので、多少コストを上げてでもスペックを尖らせていこうという当時のユニクロの意思が感じられる。

 

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左が2017年仕様、右が2009年仕様。DIA5500は生地にハリ・厚み・光沢があってパワフルなのはそうなんだけど、何より色にビックリ。ちょっと玉虫色がかった感じ、カーキってこんな色だよねっていう。少なくともユニクロに足繁く通うようになってから、こういった色味・素材感の綿ズボンは一度も見かけたことがない。相当よく出来ている。

形は裾幅に対してワタリが細く感じる、普通のストレートシルエット。ワタリが太くてテーパードの入った現行品の方が個人的には好きかな。スーピマコットンでこのウエポン素材を再現して、現行シルエットで作って+Jで出してくれたら5,000本買います。