1年が終わっちゃうよ〜。
今年もお世話になりました。来年もぼちぼち。
(追記:このブログ、気がつけばもうすぐ50,000アクセスだそうです。検索流入が10割なので、キュレーションサイトを潜り抜けた先で当ブログを見つけたしまった皆さん、益の無い記事ばかりでごめんなさいね。ウェヒヒ)
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前回は2018年発売の音楽に限ってナンタラカンタラ言うてましたが。
「その年に販売された音楽しか聴いてはいけない縛り」なんてのは存在しないので、当然、昨年以前にリリースされた旧譜も聴きまくっているわけです。
今年出会えて良かったムジークたちの一部。
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夏休み・年末の音楽特番で、終盤に登場しがち。マイク、めちゃくちゃ手元から離れがち。バックオーケストラの指揮者、大きめのメガネ掛けがち。七三分けがち。
昭和歌謡を代表する1曲であることは言うまでもないですが、なんといってもこのベース。演奏はジャズベーシスト・スタジオミュージシャンの故・寺川正興さん。
全ベーシストは、この人のプレイを聞くべき。
— 泉尚也 (@NAOIZM) April 4, 2018
日本のミュージック史上、最高にグルーヴィーなベース。エレベーターベース(音の移動が激しいので)と称された寺川正興氏のベストプレイ。https://t.co/6PSDaBNoMi
日本、いや世界のジャズの歴史で"最もヤバいオーパーツ"である守安祥太郎さんの、生前残した唯一の音源"モカンボセッション"に参加していた宮沢昭さん(サックス)のバンドでもベースを弾いておられたんだとか。(って書くとややこしいけど、寺川さんがモカンボセッションに参加してたってわけじゃないわよ)
モータウン・ソウルの神様ジェームズ・ジェマーソンや、セッション界隈の名手チャック・レイニーの「一種のカウンターメロディーとして成立するベースライン」を初めて聴いた時の衝撃が甦る、究極のグルーヴ・ベース。
マニアの間ではエレベーター奏法なんて呼ばれる、フレットレスベース的なシームレスさで指板上を上下左右に走り回る動き。ゴーストノート(っ、ん音)を多用するベーシストやドラマーとは違い、スライドの際に生まれる小音(ぁ行、ゃ行の音)で間を表現する、独特のグルーヴィング的なベーシング的な?(伝われ)
マーヴィン・ゲイが"What's Going On"をリリースしたのと同時期に、ジェマーソンと同じ次元でベースを弾く日本人がいたという事実が恐ろしすぎる。
来年が"寺川正興dig"の捗る1年であることは間違いなさそう。
灼熱スイッチ / 雀が原中学卓球部
例のアレ界隈で知った、そういうアレ。作曲はMONACA所属の田中秀和さん。サビの頭のIIIaug/VII♭というクワァ!っとくるコードで話題に。
はじめまして。灼熱スイッチのサビ冒頭の進行はIII7→VImが元になっていて、III7(b13)のomit5・7としてのIIIaugのベースを裏のVIIbにしたらああなる、というのが僕の解釈です…が、他にもいろんな解釈の余地があるかとは思います。ご参考までに…
— 田中秀和/Hidekazu Tanaka (@MONACA_tanaka) December 3, 2016
Aメロ・Bメロ・サビの流れが気持ち良くて、テンションコードを積み積みしたハードな曲調と萌えアニメの可愛さが合わさった甘辛感。まぁ、肝心のアニメ(灼熱卓球娘)は観たことないんだけどね…
参加しているスタジオミュージシャン陣もグッで、ギターは秋元康グループの楽曲(ex.言い訳Maybe / AKB48)でお馴染みの堀崎翔さん、ベースは千ヶ崎学さん(ex.キリンジ)、ドラムは山本恭司さん(BOWWOW)の息子であるところの山本真央樹さん。
カップリングの"V字上昇Victory"もキメッキメの連続ユニゾン、サビのセカンドライン的なビートも面白い。
MONACA周辺も要チェックでありまス。
None Too Soon / Allan Holdsworth
90年代の無機質な3Dグラフィックって、ゾワゾワしません?初代プレステのゲームとか、なんとなく苦手意識があります(PS持ってないけど)
昨年逝去した地上最強ギタリスト、アラン・ホールズワース。リーダー作は所有していなかったので、Apple Musicを始めたのを機に聴き始めました。
96年リリースのコレは、ジョン・コルトレーンの"Countdown"やジャンゴ・ラインハルトの"Nuages"、ジョー・ヘンダーソンの"Inner Urge"など、ジャズのカバーが多め。フュージョンの括りで語られる(それ故にコアなジャズファンからは敬遠される)ことの多いギタリストではあると思うのですが、改めて聴くと2018年でも映えるコンテンポラリー・サウンド。
ジェットコースター並の高低差や意外性のあるフレーズを、伸びのある歪み+レガートで大胆に弾く…というのは、今でこそカート・ローゼンウィンケル、ギラッド・ヘクセルマン、ベン・ユンソンetc…でお馴染み。そんな彼らが台頭する以前、シーンの最前線にいたホールズワースの全能感に浸る一作。
"ノルウェーの森"で炸裂する鬼ソロはガチ。
THE STORY BEGINS / TWICE
元ドルオタの血が再び騒ぎ、TWICEにどハマりした下半期でした。ジョンヨンちゃん…………………
2018年リリースの"What is Love?"および収録盤の"Summer Nights"は年間ベストに入るぐらい気に入っていますが、過去作も良いの出てますヨ。
"THE STORY BEGINS"は2015年のデビュー盤(EP)。
なんといっても1曲目の"LIKE OOH-AHH"が好き。2.7億再生突破のMVは、彼女達の初作品なこともあってシャッキリ、気合満タン。トガってるとも言う。このMV、ミナとツウィがめちゃくちゃ可愛い。
K-POPはアメリカのヒットチャートの後追いでしかない的な話は聞かないでもないけど、イントロ→Aメロ→Bメロ→Cメロ(サビ)の繰り返しや大サビ(落ちサビ)といった歌謡曲の要素をキチンと持っている点で、単なる洋ポップのパクリだとは言い切れないと思うんですよね。日本人としては、J-POPと地続きで聴ける音楽かと。国際問題?知ったこっちゃねぇよ、テメェの感情一つで何もかも十把一絡げにすんのがダセェっつってんだ、オラァ。
と言いつつつ、韓国のポップスアーティストやダンス&ボーカルグループは数が多すぎ・競争激しすぎで全くもって追い切れておりません。林檎音楽でジャズ研の後輩(K-POPフリーク)の視聴履歴を時たま後追いしてますが、いつも途中でクェ〜ッ!ってなります。もうグッナイ。
↑よかったらフォローしてちょんまげ。というか、フォローさせてくだサイコロ。
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年末感、無いなあ。
良いお年を〜。