
夏が終わりそう。こんなにも秋の到来が嬉しいのに、ちょっと名残惜しさもある。いいや、そんなわけがない。たしかに夏は過酷だった。過去の辛い経験を、なんやかんやで楽しかったなと振り返るのと同じぐらい危うい。傷つき傷つけたことを、なんやかんやで包み込んではならない。今夏はしんどかったぞ。
秋は嬉しい。平日の朝7時に家を出て、19℃のヒンヤリした空気にワクワクする。念願のシャツが一枚で着れる気候だ、年に数日しかないこのチャンスを逃してはならない。シャツ一枚よりさらに難易度の高い、スウェット+短パンの組み合わせも近付いているぞ。

ビームスのウールロンT、今も気に入っている。
…こんなにシャツという衣類が好きなのに、いざ秋が来ると着たい気持ちがスンと消えるのは不思議だ。気持ち裏腹、今日の私はメリノウールのロンTを着ている。いやいや、コットンブロードの季節でしょうが!ワードローブに順番待ちの長袖シャツが10枚ぐらいある。まだかな、いつ着れるかな、と待ち遠しい期間が一番楽しい。
シャツを着るときに、バッグを身体に密着させたくない気持ちは変わらず強い。リュックやショルダーバッグで、シャツ生地がシャクシャクと崩れる感覚が嫌すぎる。小さいサコッシュですら嫌だ。手持ちバッグも手がふさがるので避けたい。つまり、手ぶらがいい。もうお前、カーゴパンツ以外は穿くなという心の声が聞こえてくる。
シャツが好きなのに、シャツがフィットする生活スタイルと性格になっていない問題。(プリントはシャツ同様に着崩れが気になるので)無地のロンT狂にでもなる方が私には合うのでは。
先日、出張からの帰宅後にワイシャツを脱いでインナーのVネック一丁で呆けていたら、妻からあなたはVネックが似合うね、と言われた。ほほう。クルーネック全盛期のここ数年、最も避けるべき存在であったVネック。あのVネックですか。鏡越しの自分を眺め、言われてみれば悪くないなと自己認識し始める。
Vネック着るわけにはいかないだろうね、Vネックどうなんだろうね、ちょっと魅力を感じちゃってるかもしれない、と宮崎駿状態になりながらVネックのことを考え始めてしまっている。妻、鈴木敏夫である。そう言われると、ここ数年でもWolf & Wolffの石崎さんもバトナ―にVネックを作らせたりしていたし、元Bloom & Branchの柿本さんもシャツのインナーにVネックを見せたりもしている。流行になる兆しは十分に出ている気がする。俺はこの段落で何回Vネックと書くのだろうか。
クルーネックについては、ことバインダーの太さや襟の開き度合いで皆が神経質になっているが、VネックはそこにV字の角度が加わるので選定は難しそうだ。野暮ったくならず、透けない&下品にならない程度のオンスがあるのも好ましい。ちょうどColinaのウールVネックなんか良いんじゃないか。ちょっと来春あたりに向けて、考えてみよう。
ほんで結局、いつシャツ着るんだっけ。