365日をJ棟で

サラリーマンの諸々日記。買い物、音楽、日常。

ECWCS Gen Ⅲ Level 3っぽいフリースジャケット。

 

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ECWCSのLevel3風ジャケットを買った。

先にお断りしておくと、これは軍の放出品でも民間用でもなく、軍風味のあるレプリカ。なので曖昧な書き方にしておく。

 

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直近のオーランド。なにこれ?

聞くところ(というか調べるところ)によると、来月のアメリカ旅行は中々にハードな天候になりそう。アメリカと言っても行くのはフロリダだけ、なんならオーランドだし、なんならディズニーランド(とNASA)だけ。4大パークを制覇する大人の修学旅行。

そんなフロリダの2月は最高気温が30℃近い日もあれば、最低気温が5℃近い日もある。四季が1日で味わえる、お得な地である。全然嬉しくない。

 

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待機中のプリントT。先日TOMOOのツアーTも買いました。

暑がりなので、基本的に日中はTシャツ一枚で過ごそうと計画している。問題は朝夕で、これだけ気温が落ちるならガッチリ保温が効く羽織は必須。

ULダウンならパッカブルで先日買ったMantis 2にも入るな〜と思うのだが、やっぱり暑がりなのでダウンが暑い→脱ぐ→寒いというケースや、逆にTイチ+ダウンですらキツいという可能性も無くはない。

ふと、そういえばフリースという選択肢があるなと思い、ECWCSのレベル3に手を出した。

 

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所詮はレプリカなので、識別番号(NSN)なんて贅沢なものも無い。潔い。

ECWCSは米軍の寒冷地活動を実現するためのレイヤリングシステムで、レベル1〜7まである。重ね着具合を調節することで、各種気温・天候に対応する。プリマロフトを詰め込んだダウンジャケット風レベル7と、ポーラテックのフリースを載せたレベル3が有名なのではなかろうか。

登山におけるベースレイヤーやらミッドレイヤーやらシェルやらから着想を得たシステムらしいが、この重ね着&着せ替えのガジェット感がなんとなく少年心に刺さり、ECWCSには以前より興味があった。

元々はレベル7のベスト版を買うつもりでいて、なんならカートに入れて注文する寸前だったが、よくよく思い出すと日中は半袖なのよ。

 

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こうなるかもしれなかった。

暑いのか寒いのか分からんし、半袖Tシャツにダウン(風)ベストって、それメイウェザーじゃん。そもそもTシャツをベースレイヤーとしてレベル1に置くなら、いきなり上に最終防衛ラインのレベル7は変じゃん。まずレベル3か5を挟みなよと。

そんな天啓が降り、セールで安くなっていたレベル3のジャケットをポチった。定価だったら中古の軍放出品を買うけど、今回は60%オフでお得に買えたのでOK。

 

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もちろんポーラテックではない。Gen2モデルだとポーラテック採用っぽい。火事を起こせそうなぐらい静電気がヤバい。

販売はB.A.F.社。過去に偽物を販売してヤラかした会社が前身で、転生した新たな姿という噂があり…

一応は「軍納品実績のある会社に依頼して作らせた」というのが多くのショップでの説明だが、コレは思いっきり中国製である。有事に備え、米軍で採用されるアイテムは必ず米国産であるそうだが、なぜ軍御用達の会社が中国で生産を…?「民生品はそう(中国製)だから」と言われれば「そうなのか」と納得するしかない。

本物の軍アイテムで今まで買ったのはイギリス陸軍の式典用パンツと米軍のIPFUトレーニングパンツぐらい。BDUの上下はプロパーとロスコのレプリカ。軍モノに一家言ある方には失礼かもしれないけれど、特に本物思考がある訳ではない。なのでレベル3もレプリカで構わない。(そもそも黒は民生用にしか作られていない)

 

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重ね着時の滑りを確保するため、肩・肘・首はナイロン素材で補強されている。

フリースといえばユニクロ×エンジニアドガーメンツのコラボ品(もう捨てちゃった)はめちゃくちゃ気に入って着ていた。レベル3を手にして、黒いスタンドカラーのフリースが好きなのだと改めて気付いた。

クレイジーパターンのフリースに加えて胸ポケットもあったEGコラボと比べると、元ネタの一つであろうレベル3は極めて「素」な見た目。Gen Ⅱだと腰にドローコードが付いたり、袖がベルクロだったり、ダブルジップだったり、もう少し賑やかな面になるのかな。ナイロンの補強布も合わせるとモーダルに感じるというか、HYKEっぽいというか。(そりゃハイクはコレ元ネタにしてるから極めて当たり前だけど)

 

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脇は伸縮性のあるポリ素材。着膨れしないポイント、でもめちゃくちゃ風を通す。

ロスコのBDUジャケットもそうなんだけど、欧米の屈強な成人男性をターゲットにしたアイテムってめちゃくちゃデカいのよ。私のような普通体型の人間が着ると、図らずも今風なボックス型のリラックスシルエットになる。

レベル3はM/Rサイズで、私と似た体型(177cm, 69kg)の人だとショップによってMかLか…というところ。でもMで良かった、そのぐらい着丈も身幅もある。

インナーとしてもアウターとしても着れる想定だが、試しにメリノウールのセーター2枚の上に着ても余裕のある作り。中に小ぶりなダウンベストを挟んでも大丈夫。なんだったらユニクロ×ホワイトマウンテニアリングのダウンベストを入れても身体の動きが制限されない。まるまるとした小鳥のような見た目にはなるが。

ECWCSでレベル3の後に来るレベル4,5,6は所謂シェル類であり、ウィンドシェルのレベル4、ソフトシェルのレベル5、ハードシェル(ゴアテックス)のレベル6で使い分けられる。これに準い、レベル3の上に手持ちのシェル(ノースのクラウドジャケット)を重ねてみたら結構良かった。ディズニーは傘禁止なので、夜間に雨が降ったらレベル3+ゴアテックスの組み合わせは最適解になりそう。

ちなみにフリースがスタンドカラーのおかげで、シェルのフードが綺麗に立ち上がるのは新発見だった。ブランドのルックっぽい見た目になる。常識だって?ほげ〜〜〜!

 

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フジロックの支度時。結局シェルもレインパンツは一度も着ず。

まぁ、よくよく考えたらアメリカでの動きやすさ確保のためにMantis 2を買ったのに、新たに嵩張るフリースなんて導入したらリュックを背負うしかないんだよね。というわけでMantis 2に加えて、モンベルのメッシュギアコンテナを背負ってフリースとシェルを放り込む方針に決定。

今の季節の日常着としても使い勝手の良いアイテムなので、またコーディネートの幅が広がるんじゃないでしょうかね。(アメリカで平和ボケした日本人が軍服を着るのはどうなのかはさておき…)