365日をJ棟で

サラリーマンの諸々日記。買い物、音楽、日常。

asicsのGEL-NYC Ivy/Smoke Grey。

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asics(アシックス)のGEL-NYC。

アシックス。中高生の頃、運動靴として履いたことあったかな?なんにせよ、意識して買うのは初。

体感では靴を買いまくってるんだけど、思い返すとスニーカーは22年に買ったTomorrowland別注のBWARMYが最後。その後はクラークスのワラビー、ウエストンの598、ビルケンのボストンとレザーシューズが多い。スニーカーはチョー久しぶりってわけ。

 

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asics GEL-NYC "Ivy / Smoke Grey" 27.5cm

ウォーキング系シューズはニューバランスのM991NV、M2002RE、リプロのロシアントレーナーで飽和しているんだけども、なんせ2,3年も保有しているスニーカーたち。そろそろ下駄箱の清涼剤も欲しくなってくるじゃない?と言い訳しながら購入。

99X番台の復刻や2002Rでニューバランスが覇権を取り、少し前からはXT-6でサロモンが爆上げし、そしてアシックスが追随している。

割と一般層にも普及しているであろうゲルライトⅢやゲルPTGもあれば、欧米的なモード(バレンシアガっぽいというか…)感のあるゲルカヤノ14やゲルニンバス9のように、幅広いジャンルのスニーカーがラインアップされているという印象。チープカシオよろしく、地方の量販店でも買えるU-5000円の手頃なランシューを愛好する界隈もある。

 

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一目でアシックス(オニツカタイガー)と分かる、通称アシックス・ストライプ。

ゲルNYCは23SSから登場したモデルで、過去作(ゲルニンバス3、ゲルキュムラス16 etc.)を融合して生み出されたデザイン。こうした融合のノリと価格設定、ビジュアルも相まってニューバランスの2002Rに近い雰囲気を感じる。

単色カラーがなく、どうもゴタついてるような配色ながらもまとまりが良く見える点が好き。このへんはニューバランスとアシックスどちらも上手くて、カタログを眺めているだけで楽しめる。

 

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スウェード、合皮、メッシュの組み合わせ。わかりやすくテカテカの合皮。

今回、新色としてリリースされたアイビー/スモークグレーを買った。

リリースから1週間経っていてほとんどのストアが品切れだったが、たまたま27.5cmが一足だけ残っていたストアを見つけたのを、これ幸いとゲットした。

ゲルNYC自体も動きは早いようだが、同時に発売されたグラファイトグレー/スモークグレーは更に人気で在庫がない。アッパーがワントーン暗く、メッシュが濃いめのグレーで引き締まった見た目なのが心に刺さりやすいのだろう。

 

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日本古来の色名で言うならば、裏葉色や若緑色が好物。こういうので可愛いアイテムがあったらお教えください。

特に深いエピソードがあるわけではないが、淡めのグリーンが大好きだ。気がつくと食器類もこの系統の色ばかり選んでいる。iPhoneだって、わざわざ2台連続でグリーンを選ぶぐらいには好きなカラーリングなのだ。ロスアパでもアトランティック・グリーンなんて近しいカラーリングがあったり、意外と世界共通で愛される色っぽいよね。

直接身につけるアイテムとして、このカラーリングを選ぶのはおそらく初めてかな?ボッテガベネタの明るいパキッとしたグリーンも嫌いではないが、やはり"くすんだ"グリーンにこそ強く惹かれる。

 

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インソールのロゴも緑で可愛い。

故に、このゲルNYCは手に入れておかねばならないと思った。こういう一発芸感のあるグリーンの靴なんて上手に合わせられるのか?と思いつつも、買ってから考える!と楽天市場を駆け抜ける手は止まらなかった。

黒のスニーカーだと重いけれど、白だと軽快すぎる、そんなシーンで活躍するんじゃなかろうか…と思って買ったベージュの2002Rは通勤用でしか履かなくなったので油断はできない。(あまりに不人気すぎてアウトレット落ちしてた)

 

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懐かしい触感。

ビジュアルもさることながら、アシックスに期待している重大な要素が歩き心地。ソール各所に見える、プニッとした柔らかなゲルこそが名前の由来。いわゆるα-GEL。落ち着きのない僕らが授業中に弄くり回していたシャーペン、あのアルファ・ゲルである。このゲルによる衝撃吸収が足元をサポートしてくれる。

また見た目の割には本体がとっても軽く、手持ちのスニーカーでも最軽量の部類。まだ試着程度のため歩行の楽さ・疲れにくさは未評価だが、ニューバランス(ABZORB)との差異を含め、これからたくさん履いて確かめてみよう。

 

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後ろもゲル。

ニューバランスやサロモンの人気モデルほど即完というわけでもなさそうだから、欲しいカラーリングが出たタイミングで一足どうでしょう。

ECWCS Gen Ⅲ Level 3っぽいフリースジャケット。

 

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ECWCSのLevel3風ジャケットを買った。

先にお断りしておくと、これは軍の放出品でも民間用でもなく、軍風味のあるレプリカ。なので曖昧な書き方にしておく。

 

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直近のオーランド。なにこれ?

聞くところ(というか調べるところ)によると、来月のアメリカ旅行は中々にハードな天候になりそう。アメリカと言っても行くのはフロリダだけ、なんならオーランドだし、なんならディズニーランド(とNASA)だけ。4大パークを制覇する大人の修学旅行。

そんなフロリダの2月は最高気温が30℃近い日もあれば、最低気温が5℃近い日もある。四季が1日で味わえる、お得な地である。全然嬉しくない。

 

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待機中のプリントT。先日TOMOOのツアーTも買いました。

暑がりなので、基本的に日中はTシャツ一枚で過ごそうと計画している。問題は朝夕で、これだけ気温が落ちるならガッチリ保温が効く羽織は必須。

ULダウンならパッカブルで先日買ったMantis 2にも入るな〜と思うのだが、やっぱり暑がりなのでダウンが暑い→脱ぐ→寒いというケースや、逆にTイチ+ダウンですらキツいという可能性も無くはない。

ふと、そういえばフリースという選択肢があるなと思い、ECWCSのレベル3に手を出した。

 

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所詮はレプリカなので、識別番号(NSN)なんて贅沢なものも無い。潔い。

ECWCSは米軍の寒冷地活動を実現するためのレイヤリングシステムで、レベル1〜7まである。重ね着具合を調節することで、各種気温・天候に対応する。プリマロフトを詰め込んだダウンジャケット風レベル7と、ポーラテックのフリースを載せたレベル3が有名なのではなかろうか。

登山におけるベースレイヤーやらミッドレイヤーやらシェルやらから着想を得たシステムらしいが、この重ね着&着せ替えのガジェット感がなんとなく少年心に刺さり、ECWCSには以前より興味があった。

元々はレベル7のベスト版を買うつもりでいて、なんならカートに入れて注文する寸前だったが、よくよく思い出すと日中は半袖なのよ。

 

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こうなるかもしれなかった。

暑いのか寒いのか分からんし、半袖Tシャツにダウン(風)ベストって、それメイウェザーじゃん。そもそもTシャツをベースレイヤーとしてレベル1に置くなら、いきなり上に最終防衛ラインのレベル7は変じゃん。まずレベル3か5を挟みなよと。

そんな天啓が降り、セールで安くなっていたレベル3のジャケットをポチった。定価だったら中古の軍放出品を買うけど、今回は60%オフでお得に買えたのでOK。

 

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もちろんポーラテックではない。Gen2モデルだとポーラテック採用っぽい。火事を起こせそうなぐらい静電気がヤバい。

販売はB.A.F.社。過去に偽物を販売してヤラかした会社が前身で、転生した新たな姿という噂があり…

一応は「軍納品実績のある会社に依頼して作らせた」というのが多くのショップでの説明だが、コレは思いっきり中国製である。有事に備え、米軍で採用されるアイテムは必ず米国産であるそうだが、なぜ軍御用達の会社が中国で生産を…?「民生品はそう(中国製)だから」と言われれば「そうなのか」と納得するしかない。

本物の軍アイテムで今まで買ったのはイギリス陸軍の式典用パンツと米軍のIPFUトレーニングパンツぐらい。BDUの上下はプロパーとロスコのレプリカ。軍モノに一家言ある方には失礼かもしれないけれど、特に本物思考がある訳ではない。なのでレベル3もレプリカで構わない。(そもそも黒は民生用にしか作られていない)

 

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重ね着時の滑りを確保するため、肩・肘・首はナイロン素材で補強されている。

フリースといえばユニクロ×エンジニアドガーメンツのコラボ品(もう捨てちゃった)はめちゃくちゃ気に入って着ていた。レベル3を手にして、黒いスタンドカラーのフリースが好きなのだと改めて気付いた。

クレイジーパターンのフリースに加えて胸ポケットもあったEGコラボと比べると、元ネタの一つであろうレベル3は極めて「素」な見た目。Gen Ⅱだと腰にドローコードが付いたり、袖がベルクロだったり、ダブルジップだったり、もう少し賑やかな面になるのかな。ナイロンの補強布も合わせるとモーダルに感じるというか、HYKEっぽいというか。(そりゃハイクはコレ元ネタにしてるから極めて当たり前だけど)

 

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脇は伸縮性のあるポリ素材。着膨れしないポイント、でもめちゃくちゃ風を通す。

ロスコのBDUジャケットもそうなんだけど、欧米の屈強な成人男性をターゲットにしたアイテムってめちゃくちゃデカいのよ。私のような普通体型の人間が着ると、図らずも今風なボックス型のリラックスシルエットになる。

レベル3はM/Rサイズで、私と似た体型(177cm, 69kg)の人だとショップによってMかLか…というところ。でもMで良かった、そのぐらい着丈も身幅もある。

インナーとしてもアウターとしても着れる想定だが、試しにメリノウールのセーター2枚の上に着ても余裕のある作り。中に小ぶりなダウンベストを挟んでも大丈夫。なんだったらユニクロ×ホワイトマウンテニアリングのダウンベストを入れても身体の動きが制限されない。まるまるとした小鳥のような見た目にはなるが。

ECWCSでレベル3の後に来るレベル4,5,6は所謂シェル類であり、ウィンドシェルのレベル4、ソフトシェルのレベル5、ハードシェル(ゴアテックス)のレベル6で使い分けられる。これに準い、レベル3の上に手持ちのシェル(ノースのクラウドジャケット)を重ねてみたら結構良かった。ディズニーは傘禁止なので、夜間に雨が降ったらレベル3+ゴアテックスの組み合わせは最適解になりそう。

ちなみにフリースがスタンドカラーのおかげで、シェルのフードが綺麗に立ち上がるのは新発見だった。ブランドのルックっぽい見た目になる。常識だって?ほげ〜〜〜!

 

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フジロックの支度時。結局シェルもレインパンツは一度も着ず。

まぁ、よくよく考えたらアメリカでの動きやすさ確保のためにMantis 2を買ったのに、新たに嵩張るフリースなんて導入したらリュックを背負うしかないんだよね。というわけでMantis 2に加えて、モンベルのメッシュギアコンテナを背負ってフリースとシェルを放り込む方針に決定。

今の季節の日常着としても使い勝手の良いアイテムなので、またコーディネートの幅が広がるんじゃないでしょうかね。(アメリカで平和ボケした日本人が軍服を着るのはどうなのかはさておき…)

 

 

 

Arc'teryxのMantis 2を購入。

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Arc'teryx Mantis 2 Black Ⅱ

マンティス 2 ウエストパック

アークテリクスのマンティス2を買った。

なんとなく大きいバッグやリュックばかり集める傾向にあり、手頃なサイズ感のバッグを持っていなかった。

台所も同じである。2人分の肉じゃが・カレーを作るには、普通のフライパンだと容積がギリギリで界面ヒタヒタになるし、ちょっとした煮込み料理を作る用の鍋だと表面積が小さくて具材を炒めにくい。パスタをはじめとする麺類を茹でる用に買った寸胴みたいなデカい鍋は明らかにオーバー。底面積があって深さも十分、そんなMサイズのフライパンが欲しい。さっさと買えって話。

そんなバッグ界の肉じゃが用フライパン(?)として、マンティス2を購入した。よく売れている品番らしい。23AWにマイナーチェンジしたそうで、私が買ったのもリニューアル後。価格も5,500円⇒7,150円と大型アップデート。ダハァ~ン(涙)

 

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写真が下手すぎて真っ暗でんねん。

フォルムは丸みのある逆台形で、バックル有りの調節可能なショルダーストラップが付いている。

マチがしっかり取られた2.5Lのメインポケット(内ポケット2つ付き)と、少し小さな外ポケットが主な収納空間。財布、ハンカチ、モバイルバッテリー、家の鍵を入れるぐらいならスペースは余りまくる。パッカブル系のアウターがなんとか入るぐらいの容積。

ここにミニ水筒は入るだろうか…と考えては試しに入れたくなってしまうほど、見た目以上に懐が深い。

 

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試しにノースのクラウドジャケット、モバイルバッテリー、自撮り棒、イヤホンを詰め込んだ。まだ余裕はあるがジッパーの閉め代を考えるとギリギリか。

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内ポケットはフック付きストラップが縫い付けられているため、鍵類はここに括っておくと更に安心。

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外ポケット。僅かにマチはあるが、容量は期待しない方が良さそう。

2つの内ポケット、その片方はジッパー付き。海外旅行ならパスポート等の貴重品を収める、一度も開けないようなセキュアなポケットは必ず欲しい。真っ赤なストラップとプラスチック製のフックが付属していて、絶対に外に出したくない荷物はココに収めるべし。

外ポケットは何を入れようか。アクセス&出し入れの容易さではマチのあるメインポケットの方が有利。頻度こそ少ないけれども使う、厚みが小さいアイテム…お手拭き、絆創膏、チケット類とか。

 

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iPhone 15でこの余裕ぶり。Pro Maxも入るんじゃなかろうか?

嬉しいポイントは、身体が当たる面に小型の隠しポケットがあること。

大体のスマホは入るであろうサイズ感。不意にズボンのポケットから滑り落ちる、盗まれる、そんな心配がグッと減る。スマホを入れていたことを忘れてバッグを逆さまにしてしまい…という事故には要注意。

また裏面はクッション付きのメッシュ素材で不快感少なめ。表面はリサイクルポリエステル。

 

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始祖鳥ロゴは旧型から変わってボディど真ん中に移動しているが、生地と同色の刺繍なので目立たない。オンラインストアだとこのカラー(Black II)は抽選販売になっている。大概のショップもブラックは人気だね。私はヨドバシの石井スポーツで何の気なしに買えたけれど、店頭在庫もまちまちなのだろう。

海外旅行用の臨時バッグとして買ったけれど、ちょっとそこまで用/フェス用バッグとしてもっと早くに買っておくべきだったかもしれない。リュックを背負うほどではないけれど、サコッシュだと物足りない、その中間にある絶妙なバッグ。とても良いと思います。

 

 

本日詰め込んだ皆さん↓



 

New Balance "MET24"のワイドテーパードパンツ。

明けましたね。年末の挨拶すらも忘れていましたが、当ブログも開設から丸7年が経ち、8年目に突入しております。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

新年といえばセール。そもそもセールにかかっている時点で…というのは禁句として、この高揚感でセール/プロパー問わず何か買い物をしてしまうことに楽しみを覚えているよね。

 

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今年の初買いとして、ニューバランスのアパレルライン"MET24"のパンツを購入した。

来月に友人夫婦とのアメリカ旅行を控えており、めちゃくちゃテンションが上がっているのは当然として、さて何を着ようかと。

長時間の飛行機移動や10日近いアクティブな滞在を考えると、可能な限り楽な格好で、しかもアイテム点数を限りなく少なくして過ごしたい。化繊で扱いやすくてとにかく楽、洗えばすぐ乾く、寝巻きとしても使えるし街着としてもOKなシルエット。ワガママか。

上記の希望を満たすものとして明確に浮かび上がるのは、テアトラのウォレットパンツ…なんだけど、値段的にエイヤ!と突っ込めずに二の足を踏み続けている。カッコいいよね、セキュリティ面でも安心だし、なんといっても日常着として最高っぽいじゃん。

 

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まぁ、プアマンズ・テアトラという括りは存在しないにせよ、似たような化繊でリラックス系のパンツだと思い付くのはデサントオルテラインのI/Oか、ニューバランスのMET24ライン。

どちらも20,000円はしないぐらいで、今回MET24は正月セールで30%オフの12,000円だった。ウォレットパンツを諦める十分な理由になる安さ。

 

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New Balance公式オンラインストアより。

ニューバランスのシューズを最も美しく見せるという振り切ったコンセプトのライフスタイルアパレル。昔はWaist To Toeという名で何種類ものパンツを出していた記憶があるが、いつからかMET24に変わっていた。今回買ったのはワイドテーパードのパンツ。

コンセプトを体現すべく、シュータンが見えるほどにカットされた短い裾丈が特徴。2016年ぐらいにアンクルカットなんて流行ってたよなと思い出しつつ、ちょっと小っ恥ずかしいほどにはツンツルテンである。別に2002Rとか991とか、クッションさせるぐらい裾が長くてもカッコいいとは思うんだけどね。

それでも裾がスニーカーと干渉するのは快適性の追求においては避けたいし、何よりワイドテーパード+白ソックス+ハイテクスニーカーの組み合わせは(流行の如何に関わらず)好みだ。これで下半身は完成であり、あとは上半身はシャツならTシャツなり、なんでも合うはず。

2月のアメリカは日中の寒暖差が大きいらしく、昼はTイチ、夜はULダウンを想定している。ユニクロ×ホワイトマウンテニアリングのダウンなんか、非常によく合いそうじゃない。よし上半身も固まってきた。

 

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IT系、と括るのは失礼かもしれないが

化繊の触感については、あまり高級感らしいものは無い。下手にウールライクに寄せるよりは、もういっそゴリゴリの化繊として受け入れる方が気楽かも。

ストレッチ性が高く、どれだけ奇怪な足捌きをしても生地が突っ張らない点は素晴らしい。膝の抜けやシワも気にならないので、機内でグニャグニャに身体を捩らせても大丈夫そう。それにしても、14時間のフライトに私は耐えられるだろうか…

またウエストはゴムが入っているほか、ドローストリングで縛れるしベルトループも完備。サイズ調整の悩みから解放される点はグッド。フロントボタンもスナップ式で着脱が容易。とことん"楽"を考えた造りになっている。

 

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New Balance公式オンラインストアより。腰のNBロゴは無いと嬉しい。

ポケットはサイドに2つ、お尻に2つで合計4つ。全てにジップが付いており、ここはセキュリティ面での大きな加点要素になる。先日の飛行機事故を思うと脱出時のことは嫌でも頭にチラついてしまうが、このポケットなら貴重品が零れ落ちる心配も少ない。でも化繊は燃えるしな…いや、考えすぎは良くないな…

さすがにパスポートは入らない(一応入るが突っ張る)サイズ感なので改めて策を練る必要があるものの、少なくとも財布をスられる心配は少ない。機能面においても満足度の高い一品なのではないでしょうか。

 

というわけで、新年初買いはMET24のパンツでございました。

なかなかお得感と満足感の釣り合いが取れることが少ないことでお馴染みのセール品ではあるものの、以前からずっと気になっていたニューバランスのアパレルライン、なかなか納得感ある買い物だったかと思う。

今年もたくさん購買やっていきましょうね。ぐへへ。

 

 

 

 

今年最後のお買い物。たぶん。

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COMME des GARÇONS HOMME 03AW

コムデギャルソンオムの縮絨ウールセットアップを購入した。

AD2003、タグから見るに03AW。長らくオムのデザイナーを担当していた田中啓一さんが退社する前、いわゆる「田中オム」最終期のシーズンとされている。この後、オムのデザイン担当は渡辺淳弥さんに引き継がれていくのだとかなんとか。

 

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黒バックに金字ロゴ(軽衣料は銀バックに白字)が田中期の特徴。地味ながら好き。

何度か触れていることだが、私は田中期に含まれるAD1996のウールギャバセットアップ(ジャケットは売却済)を所有している。当時はコムデギャルソンというブランドを覚えたての頃で、とにかく一度は手にしてみたいという憧れだけで買ったものだった。

ここ数年、田中オムは転売気質のバイヤーが買い集めている影響か古着価格が高騰している。私のようにリサイクルショップ(≠古着屋)で何の気無しに買えていた頃に比べると、相場は大きく跳ね上がっているのではないだろうか。私のAD1996も当時は上下で6,000円だったが、今ならパンツ単品でも(もちろん手放さないが)28,000円で売り切る自信がある。

それゆえ、今回のセットアップも(私比では)高かった。ただし、後述するようにワンオーナー品であること、また状態が頗る良いこともあり、納得感のある買い物となった。

 


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ダワダワに歪んだラペル、品質タグも当然デロデロに。多分ボタンだけは後付け。

生地に熱と圧と化学変性を加える縮絨加工について、以前より興味はあった。詳細やメカニズムについてはプロに譲るとして、生地段階で縮絨を加えて(フランネル、メルトン化して)から縫い合わせる通常の衣類と異なり、縫い上げた衣類に縮絨をかけるのが特徴。生地同士+ステッチの縮率の違いから、衣類全体が溶けたようにグデる。

物によっては裏地が表に飛び出してくるほど縮むようだが、今回のジャケットは裏地無しのため見た目だけで言えばマイルドな方か。

生地の手触りはなかなか説明しづらいが、均一な面が無く、どこを撫でてもゴツゴツしており不思議な風合い。一見するとシワシワなようで、生地が丸まった部分とそうでない部分との間に出来た凹凸によって光の陰影が現れているような感じ。まぁ、どちらにせよアイロンかけなさい!と怒られるタイプの衣類ではある。

 


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縫い合わせ箇所の多いフラップポケットはもちろん、パンツのポケットも例外なくグデる。

ジャケットのような衣類をカジュアル化するなら、素材をジャージー風にしたり、アンコン仕立てにしたり、パッチポケットにしたり、メタルボタンにしたり、色々な手立てがある。

そのどこにも属さない縮絨加工、今回のジャケットも普通のテーラードとして仕事に着ていけそうなほど、仕立て自体は生真面目。ブリンブリンに歪んだ表情が加わることで一気にカジュアルに振れる、そのバランスがとても面白くて好き。またフェルト化されるほどギュギュッと詰まっているので、着るとめちゃくちゃ暖かい。

ちなみに今季もオムでは縮絨ウールサージで半テーラード、半コーチジャケットのようなセットアップがリリースされており、とても欲しかったが気付いた頃には売り切れていた。ので、古着を漁っていたのである。

 


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どう着たって最高なのである。(けんた食堂)

3つボタンによる古ぼったさはあるものの、Y2Kが流行りの今ならば特に違和感はないか。そもそもラペルの折り目が曖昧なため、段返り3つボタンと考えても良い、むしろそう着るべきかもしれない。

もっと言うと、襟を立ててラペルを交差させ、襟裏の隠しボタンをフラワーホールに通すことでマオカラー風のブルゾンとして着ることも出来る。「仕事用のスーツを乾燥機に入れてしまいました」状態から怪しい文化人への行き来、これまた不思議で面白い。

 

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縮絨の影響か、ややサイズ感はコンパクト。前述したようにこのアイテムはワンオーナー品で、ジャケットはS、パンツはMとあえてサイズ違いで購入したとの説明があった。確かにジャケットはジャストより僅かに緩めながら、パンツはウエストがピタッと吸い付くほどシンデレラフィット。ひょっとしたらLでも大丈夫かも。なかなか通販でジャケパンを買うのは勇気があることだが、今回は良いところを突けた気がする。

またどうも判別が付きづらいが、凝視すると生地は限りなく黒に近い濃紺のように見える。(出品者は黒と記載していた)

この超ダークトーンに幅の異なるベージュ?ゴールド?の細ストライプが入っている。こうしたチョークストライプといえば↓の鈴木大器さんが個人的に印象に残っていて、加齢と共にどんどん似合ってくる柄だよなぁと。私も30代に突入したわけで、このたび挑戦権を獲得した次第です。あと鈴木さんも若い頃はギャルソン一辺倒だった時期があるらしく、要はそういうこと(?)

 

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早速着まして。

というわけでおそらく今年最後の買い物。今まではサンリミットばかり選んでいたが、今年はフォーエバーのウールシャツ、オムプリュスのワークパンツと、親元であるコムデギャルソンに惹かれ始めた一年だったかもしれない。

ギャルソンは長持ちする、なんてポストが先日Xで回ってきたりして、真偽はさておき今回のセットアップも20年間くたばることなく生き続けて私の手元にやってきたのである。AD1996のパンツも27歳ぐらいだけど、お尻周りのテカリ、内側の糸の飛び出しはあるものの状態はとっても良い。多分あと25年は着れそうなほど、耐久性に対する信頼度が高い。

 

実店舗に入るのにビビりすぎてオムプリュスのリュックぐらいしか買ったことないけど、これからも少しずつ買い集めたいなと思うのでした。

川久保玲さんが文化功労者に選ばれたニュースも印象的でしたね。