365日をJ棟で

サラリーマンの諸々日記。買い物、音楽、日常。

COMME des GARÇONS HOMME PLUSのデカいワークパンツ。

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ズボンって接地する機会が多いし、下半身だし、汚れやダメージの蓄積がトップスより速いんじゃないかと思う。だからなのか、上半身と比べて手を抜きがちになりイージーケア!タフ!みたいなアイテムばかり好んで買ってしまう。ダメージすら愛おしいジーパンとか、洗ってナンボのヘビーオンスなスウェットパンツとか、その極北やんか。

コート、シャツ、靴、アクセサリー類の充実に対してズボン類は一軍感のある選手が補充されず、どうもワードローブが寂しい。テキトーに穿き倒すズボンばかりが充実していて、一軍気分の日に「は〜?全部捨てたいわ」とセンチメンタル大爆発が起きる。お前が始めた物語だろ。

 

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室内で試し穿きしたらシワが入った。

コムデギャルソンオムプリュスのワークパンツを買った。完全に名前勝ちしにいこうというか、ギャルソンなら…という邪な気持ち。川久保玲さんが手掛けた服を着てみたかった、第二の邪さもセットで。

オムプリュスはリュック(大)だけ所有していて、ウェアは初めて。他のラインであれば、古い90年代のオムと現行のシャツフォーエバーを1点ずつ。昔着てた古着のナイロンアノラック、売っちゃったけど買い戻したくなってきたな。

このパンツ、形はワーク。サイドアジャスターボタンが付いてて、ベイカーパンツっぽいけどパッチポケットではない。写真だとベージュに写ってしまったけれども、オリーブになりきらないカーキとブラウンの中間みたいな色。

 

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混紡率が1:1のコットンナイロン、カリカリとした硬い穿き心地。洗うとどうなるんだろう。シワシワになって、穿いて洗って叩いてを繰り返すとヤワヤワになりそうな印象の生地。割と薄手、22SSの商品だからね。

そうこれ、未使用なのよ。袋からも取り出されていないくらいには新品。オマケでギャルソンが顧客にDMで送っているという真っ白なノートも付いてきたので、出品者はそこそこの年貢を納めてきたのかな。買うだけ買って、やっぱり着ないから安く売るという裕福な買い方を出来る人なのかもしれない。そうして一般層の私の元に転がり込んでくるってわけ。

 

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直線でスポ〜ンと切ったような生地に、ちょい太めのステッチが規則正しく入る。フォーエバーのシャツもスパ〜ンとしてるじゃない。1センチに何本もの細かいステッチを曲線状にツツツツ…と入れていくのも好きだけど、こんな風な角張った真っ直ぐな縫い方も好き。

全体を通してなんてことのない雰囲気、パッと見では誰も気付かなさそうな感じが良いよね…ん?

 

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サンリミットの中庸なパンツと比較

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177cmの私。

君なんかデカくない?

Sサイズなのにウエストとワタリの採寸値が大きいよな…プリュスは海外基準のサイズなのかな?と思いつつも深くは考えず買ったアイテム。いや、寸法ピッタリ正しかったわ。

ワタリや裾幅自体は別に大したことはないが、そう感じさせるのは各パーツのデカさと、何はともあれ股上の深さ。40cmぐらいあって、限界までハイウエストで穿くとベルトがお胸と臍の間ぐらいにくる。ぴろきの穿き方だよ、これ。

明るく陽気にいきましょう。

 

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ポケットには500mLのペットボトルが2本入る。これが俺のデバイスパンツや。

明らかに普通ではないサイジングに焦りながらも少し腰を落としてベルトで思いっきり縛って穿くと、めちゃくちゃファットな形とは裏腹にスッキリしている。お尻とか生地余りまくりでダルンダルンなのに、そこいらのワイドパンツほど視界が煩くない…摩訶不思議や!

試しにワードローブを漁ってみると、これまで燻っていたトップス達が輝きを放ちながらフィットしていく。アイテム単品での存在感があり同色のパンツというモーダルな合わせしか出来ずにいたフォーエバーのウールシャツなんかも矢鱈と合う。カーキだけどちょっとオリーブ、軍モノほど濃くはない…絶妙な色出しも良い。

 


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左: Margaret Howell, J.M.Weston

右: COMME des GARÇONS SHIRT, Adidas × Tomorrowland

元々はネイビーのコートやブラックのスウェットに合えば良いなぐらいに思っていたのが、まさか冬眠しかけていたクローゼットの一角の救世主になるとは思わず、脳がスパークしたような刺激を受けている。これが川久保玲…?

個人的にウエストンの598は裾幅が大きいズボンが合うと思っているので、カラーリングも相まってドンピシャだった。ただでさえ股下が長い+腰穿きになるのでワンロールで良いクッション。スニーカーとの相性は言うまでもなかろう、白、ネイビー、黒、ベージュ、なんでも合う。

 

ただ、デカい。訳わからんぐらいデカい。ギャルソンはどちらかといえばサイズ表記には沿っている勝手ながらのイメージがあったが…

調べるとこのワークパンツは95SSから継続して出ているようで、各シーズンで素材や加工は異なるものの採寸値は今回の品と大きくは変わらない。プリュス以外にもオム、ドゥ、シャツで同型を見かける。つまりずっとデカいワークパンツが定番として存在しているらしい。ギャルソンファンにとっては常識でしょうが…

思いがけずして手に入った定番品、たくさん穿いてマイ定番として落とし込めたら良いね。

 

それにしてもギャルソン、大体このぐらいのプライスレンジかなというイメージから一段ぐらい安価なのに驚く。縮絨のセットアップ欲しいな…

パターンオーダーのスーツ、既製品のシャツとネクタイ。

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スーツについて詳しくない人間の、感覚頼りのレビュー。

トゥモローランドでオーダーした3ピースのスーツを受け取った。9月の上旬に注文してから、大体2ヶ月弱。普段がどの程度かは分からないけれど、オーダーフェア(10%オフ)の期間だけあって納期は少し遅くなるそう。

 

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良いねぇ。

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段返りに慣れていなくて第一ボタン留めそうになりがち。

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尻デカのお供、サイドベント。

ビスポークではないものの、オーダーなだけあって仕様も細かく弄れる。イギリスっぽいのが好きでクラシカルなものを…という曖昧な要望に対するスタッフの提案に、素直な気持ちで乗っかった。

ジャケットは確か2型?あって、ラペルが大きめのスタンダードモデルを選んだ。段返り三つ釦、サイドベント、チェンジポケット付き。袖は飾り切羽の並び4釦。本切羽も無料オプションだが特に興味ないし、外す予定もないし…

肩パッドが入らないので、ここが肩ですよ!という英国スーツ感は無い。トゥモローランド(もとい多くのセレショ)が製作を依頼していると噂される某テーラーはイタリアに強いみたいなので、まぁそういうことなのだろう。キメラっぽいのも悪くない。

ベースサイズから大きな変更点はないが、肩幅を少し詰めている。また自覚はしていなかったが身体の歪みで右肩が下がっており、右袖を1cm長くした。リュックサックの肩ベルトの長さを揃えると右肩の方だけずり落ちてくるのは、このせいか。サックスを身体の右側で構えるスタイルを10年以上やっていた名残だろうか。

高校時代、全国大会常連の中学校から入部してきた後輩が整体に通っていると聞き、若いのに大袈裟な…と思っていた。いま思えば、そういう面も含めて強豪なんだろうね。私ね、もうね、身体ガビガビよ。

 

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コロナに罹患し痩せこけたので、受け取り時に「ウエスト1cm出しか…痩せました?」と見抜かれた。絶賛増量中です!涙涙涙

トラウザーズはツータック、縦ポケット、4.5cm幅ダブル仕上げ。サスペンダーボタンも付けるか迷ったが見送り。お尻が大きいので、ヒップを少し出した。

注文書の型番から読み取るに、ベストとズボンはフルハンドらしい。手縫いの何たるかは分からんけれど、これを地道に縫うんだ…と感心した。ピッチがグニャングニャンの箇所がいくつかあるけど、特に味だとは思わない。ゆくゆくの着心地に影響すると聞くが、今のところは「手で縫ったんだな〜」以上の感想は無い。

 

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裏地はカーキ、背抜き。袖のライニングはブルーのチェック柄。なぜカーキにしたのかは覚えていない。

生地はドーメル社のクロノというシリーズ。

時計のクロノグラフが如く、スポーティーでナチュラルストレッチが効いた現代的モデルらしい。スワッチでは紺が深く黒に近いとすら感じたが、完成してみると想像よりはネイビー。より明るい色にしなくて良かったと胸を撫で下ろした。

タフさもありつつ、うっすら光沢もありつつ、とても気に入った。ドーメルだけで何着も揃えるには予算が厳しいが、今後ウーステッドウールはこの生地感を指標に選ぶことになりそうだ。

 

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気持ち良いのではないでしょうか。

有り合わせのユニクロシャツとフランコスパダのネクタイでも、シャキッと背筋が伸びるような清々しさがある。

骨格のアレで(おそらく)平均よりはバストが大きいのが功を奏してか、テーラードが苦じゃない体型だとは思う。何もしなくても体型維持できる年齢は10年以上前に過ぎたので、サイズアウトしないようにね。

 

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ノベルティのハンカチ。私も来週で30歳です。

ふるさと納税で手にしたギフト券を元手に、追加でシャツとネクタイを鎌倉シャツで揃えた。

ビジネスシャツ界のモンベルと呼ぶのは不適切かな、それほどプレーンかつベーシックで高品質な物を破格で提供している、そんなイメージがある。これまでアスコット社のニットタイを買ったことがあるぐらいで、かねてからシャツやドレス用のタイに手を出してみたいとは思っていた。

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シャツはスヴィンゴールドコットンを使用したフランチェーゼ(ワイドスプレッド)カラー。肩を詰めて腰も少し絞って…というパターンオーダーの選択肢はあったが、ひとまずは既成で良いかなと。サイズはスリムフィットの38-85。

生地はオリジナルのブロードからトーマスメイソン、果てはD&JAや300番手に400番手と極限まで贅沢を追求できる。あまりオーバースペックにしてもな〜と思いつつ、400番手でオーダーしてもサンリミットのトーマスメイソンより安い。カジュアルシャツ界で金銭感覚が麻痺しているのか、鎌倉シャツの価格破壊がヤバいのか。

 

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ボタンホール全部がデロデロやけど大丈夫そ?

今回は150番手&三子糸のツイル生地。色々と舞い上がって選んでしまったが、別にスヴィンゴールドである必要は無いなとも思った。アップチャージ無しの定番スーピマも十分過ぎるほどの肌触りではあるし。無論、並べて触った時の所謂"ぬめり"は桁違いだが、基本的にジャケットは脱がない想定なので見た目よりも肌触りだけにステータスを振っていることになる。まぁ嬉しいか。嬉しい!

 

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2年半着まくっている、サンリミットのSH04Bを並べて。私のワイドスプレッドの原点。

ノータイで第一ボタンを開けた際のナポリっぽい色気と、タイドアップでのカッチリ感を両立したオリジナルの襟型がフランチェーゼ。別にノータイもボタン開けも全く好きじゃないし、やらないんだけどね。

なのにフランチェーゼにした理由って…店頭でスヴィンゴールドはこの襟型しか置いてないのよね。オンラインにマイサイズのセミワイドカラーはあったけど。ちなみに同じ価格帯だとGIZA96、アメリカの海島綿なんかも選べる。この辺は好みでしょう。あとはポプリンかツイルか等。

3ピースで着るならタブカラーが好みだけど、既成では種類がガコンと減るのでオーダー必須。まずは既製品を味わってみて、不満が出ればオーダーを検討してみよう。

 

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シャツもタイも新品は硬くて千切れそうになる。

ネクタイは山梨ファブリックの小紋。通販サイトで色々と眺めて、やっぱり50オンスの定番無地か?英国感のあるイングリッシュアーカイブのコレクションか?と悩んでいたけれど、店頭に行くとシリーズや生地の種類はどうでもよくなり、見た目と手触りの第一印象が全てになる。

メランジによりムラ感のあるブラウンのシルク100。なんとなく、ネイビーのスーツにダークブラウンorネイビーの小紋というのにピンときている。ノットは小さく硬く二等辺三角形ちっくに整えるのが好き。こなれた締め方はまだ勉強中だけど、ディンプルも作りやすくて満足している。

 

カジュアルの装いにお金を掛けてきたが、ドレスとなると興味はあるものの手が回らなくて…という人間にとって鎌倉シャツは救世主。イギリスからイタリア、フランス、アメリカ、日本までの各スタイルを叶えられるように様々なラインを設けている、そのフラットさも好きだ。これ買っとけばなんだか大丈夫そう、という安心感が店内に広がっている。スタッフも親身。

無論、私のように最初から鎌倉シャツに定住しようとしている人と、色々と経由してから落ち着いた人とでは説得力の度合いも違うだろうけど、少なくとも今の財政状況ではターンブル&アッサーやシャルべのシャツ、タイユアタイやドレイクスのネクタイあたりを買い揃えている余裕は全く無い。とにかく助かる、その一言に尽きる。

トゥモローランドの話なのに鎌倉シャツをベタ褒めしている。ふるさと納税は毎回ギフト券やな!と思ったところで10月から取り扱いが終了した。こんな仕打ちにした政府を俺は許さない。そもそも減税してほしい。オァアァッ!!!

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ドレススタイルの憧れはFumiya Hiranoの平野史也さん。とにかく本当にカッコいい。いつかマネージャーに昇格したらビスポークをお願いするのが夢。妻が許してくれるかは分からん。

BIRKENSTOCK Boston "Taupe Suede"を購入。

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ドイツ生まれの健康サンダル、ビルケンシュトックのボストンを買った。妻が興味を持っているという話を聞いている中で、そういえば私にも欲しい時期があったなと。

4年前。心斎橋のJ.M.ウエストンの路面店に行こうと決心したが、いまいち踏ん切りがつかずにワンクッションとして真横にあったビルケンに入店。男性スタッフの懇切丁寧な接客に感激し、サンダルは購入しなかったがアーチをサポートするインソールを買った。感激のあまりその方の名前は未だに覚えているし、今も別の店舗で見かける。流石に「あの、以前接客してもらって…」と話しかけるのはキモいにも程があるが。

ちなみにインソールは今も会社の作業靴に入れている。1週間で最も長時間履く靴だからね。

 

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くすんだカーキ、ベージュ。

そんなビルケンシュトック、なんやかんや「いつでも買えるから、今じゃなくても良いか」と考えていたら、いつの間にかボストン(それもスウェードのトープカラー)が極めて品薄になっていた。

クラークスのワラビーやアディダスのサンバみたいに局所的にウケている気配はなく、何年も前から細く永く流行っているものだと思っていた。髪をお団子に纏めた、デミカラーの太いボストン型メガネにヘッドホンを被り、夏はパネルボーダーのバスクシャツ、冬はモンスターパーカー系あるいはミリタリー系グリーンのダウンを羽織り、太すぎはしない黒いコーデュロイのズボンに白いリブソックス、そういう層が履いているイメージがあった。これは決して馬鹿にしている訳ではなく、私がそういうファッジ系の女性ファッションをめちゃくちゃ好きなだけです。

 

さて、手に入らないと焦り出すのが人間の悪い性。稼ぎ頭の永世定番なんだから在庫は復活するし、焦るなっちゅう話ではあるけれど。とはいえ今冬はワラビーに続き、トープカラーのボストンで妻とお揃っちしたいなと思い始めた。それぞれ色が違うyo asaのコートやムジラボのダウンを着たりとかね。ユニクロ×ホワイトマウンテニアリングのダウンも、私は2021年版を既に所有していたところ、2023年モデルを妻が買ったのでお揃いが増えた。

直営店は完売で次回入荷未定か、どこのショップも在庫がないな、メンズサイズは時たま売ってるけどレディースは焼け野原だな、とウィンドウショッピングを繰り返していた。

ところがある日の仕事中、妻が公式通販サイトの在庫が復活していることに気付き、その場でポチったとの報告が。サイズが分からないのに買うのは少し博打よね、まぁ合わなかったら返品するし、次の入荷もいつになるか分からんので私もポチー。ちなみに今はメンズの一部を除いて再び枯渇状態。やっぱり女性の間で流行ってるのかな。

 

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踵とヒールカップには少しの間隙があると良いらしい。

サイズはEU41(26.5cm)で足幅はナロー。先述の路面店で試着した際には41レギュラーを勧められた記憶がある。サイズがメモされた名刺は失くしてしまったが。41レギュラーには僅かな緩さというか、ある程度の踏ん張りを入れて歩かないとカポカポ抜けてしまいそうな記憶があったので、敢えてナローを選んだ。

厚手のソックスだと若干の窮屈感はあるが、普段履きの無印リブソックスだと問題無し。基本的に攻め気味のサイジングで靴を買うようになってしまい、こうしたクロッグの適切なサイズ感が分からなくなってきている。ちなみに上の写真はノーティカの3Pソックス。オフホワイトより眩しいくらいの純白の方がビルケンっぽいよなとぼんやり。

近所履きになったモンベルのソックオンサンダルもそうだし、リカバリーサンダル系もそうだけど、甲が薄いせいか、サンダル類は油断するとスポッと抜けて飛んでいってしまう。それを防ぐために猫の手のようにグッと足を窄めたり、逆に指を反らせる癖が付き掛けてしまい、全然リカバリー出来てないやんけ状態。姿勢が悪くて正しい立ち方が出来なくなっているのも大いに関係していそう。ウエストンの598を買った時に「ボールジョイントと甲が合えば履き心地は確保される」なんて抜かしてたくせに、やっぱり踵が欲しくなってるダサい男です私は。

 

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中厚手のリブソックスなら標準より1穴きつく締めるかな。厚手なら標準と同じ位置で。

ちなみにボストンはバックル付きなので、より甲を押さえるよう締め付け具合が調節できる。一応、少しだけ歩いた感じではフィット感もよく、すっぽ抜ける心配はなさそう…のはずだが、どうも癖で靴を握りしめるような風変わりな歩き方になっちゃう。これでは不健康サンダル。そんなに力入れなくても飛んで行かないよ、もっとリラックスして歩いて大丈夫だよ、と自分をコントロールするしかない。思えば生活する上で力が入りすぎていることは自覚している。そんなに肩を上げてパソコン作業をしなくても良いし、ドアノブはそんなに強く握らなくても回るし、化粧水は擦らなくても肌に染み込むし、楽器はそこまで力を入れなくても音が出る。

そういえば大学受験生の頃、松岡修造氏の言葉が載った本を愛読書にしていた。コラムの中で、修造氏もテニスの現役時代は必要以上に無駄な力を入れてプレイしていたことが書いてあった。脱力する努力もしたけど上手くいかず、このスタイルこそが自分のやり方だと受け入れることであの戦績を残せたのだとかなんとか。これこそが自分だと肯定して、受け入れてあげること。大事だよな〜と心得て生きてきたけど、何が言いたいかってそれでもサンダル履く時は力入れない方が良いっすよ。足壊れるんで。気をつけます。

ちなみに修造氏の言葉で特に好きなのが「真剣であっても深刻にはなるな」で、もはや座右の銘ってぐらい好きなんだけど、なんやかんやで就職して間も無く深刻になってしまい休職するぐらいには銘を活かせておりません。そんなガチガチに固い生き方すらも肯定してあげたい。でも、繰り返しになるけどサンダルは緩く履きたい。

 

トープのボストンといえば、エンジニアドガーメンツの鈴木さんというイメージ。ジャケットにストールとか、ゴリゴリにメリケンなチェックシャツとか、イケてる風butちょっと痛いオヤジになりそうなファッションが完璧にイケている。カッコいいよな〜。

ヤエカの服部さんも以前POPEYEで白シャツ、チノ、パタゴニアのダウン等で合計10着にも満たないミニマルなワードローブを公開していて、靴はトープとブラックのボストンだったな。なんだろう、痺れるな。

街着としてのサンダルが初めての私にとって、照れを無くしていくとでも言うのか、馴染み感を養うには時間が必要だなと思う。自分なりの装いに落とし込むためには沢山履いて違和感を減らしていくしかない。たとえば白スニーカーのスタンスミスだと7年も買い替えながら絶え間なく履き続けているので、すっかり足元に溶け込んだなと思う。そんな感じでボストンがマイ・標準靴となる日は来るだろうか。

とりあえず今は色んな衣類を試せる暑くて寒い季節なので、ボストンとの合わせも念頭に改めてワードローブとの相談会を始めてみよう。よろしくね〜。

 

 

 

pedagのタンパッド。舌敷。

 

J.M.ウエストンの598(ハーフハント)を散歩で数回履いた。覚悟していたほど辛くも痛くもなく、包み込まれるようなフィット感に満足感は高まる一方。

 

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とはいえ、羽根が閉じかけている。甲のフィット感の調整には、数ミリから1センチぐらい羽根が開くのが好ましい。ボールジョイントと甲が上手にホールド出来て、ソールの返りが十分についていれば歩行時に痛みは出ないし、何より歩きやすい。私は甲が薄めなので、靴によってはギュッと縛らないとホールド感が得られない。598はまさに代表例だ。

まだ羽根が閉じ切ってないなら大丈夫…と言いたいところだが、革靴はフットベッドの形成と共にインソールが数ミリ沈み、フィット感が新品時より緩くなることが多い。ここから更に甲の位置が下がって、靴紐では縛り切れなくなる可能性もある。そうなる頃には別にホールド出来なくても痛みは出ないだろうから、単に羽根が閉じ切るビジュアルが嫌ってのもある。

 

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タンパッドを買ってみた。

本来、靴にインソール等を入れてサイズ感をカスタマイズするのは好きではない。標準状態が一番良い。完成されたデザインに素人の一手を加えるのは、ちょっと冒涜的に感じるから。iPhoneにしょうもないケースを付けるのとか。昔、ニードフォースピードカーボンというゲームを遊んでいて、途中まではシボレーコルベットやR34の車高を下げ、訳分からんエアロパーツを付け、ニトロ盛りまくって250km/hだ〜!と悦に浸っていたが、最後の方は無改造のRX-8でどれだけイカした走りが出来るかに執心していたのを思い出す。

結局、ノンカスタムが最も心を落ち着けられる。インソールだのタンパッドだの、邪念でしかない。

 

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ふん、悪くないじゃないの。左右共に羽根が1cmぐらい開いた。個人的にはこのぐらいの開きが好みかな。フィット感も上々、やっぱり踵はまだ擦れるけど。割と納得感のあるカスタムになりましたです、どうも。

それにしてもデュプイ同様、アノネイの革も日陰での光り方は瑞々しくフェティシズムを刺激する。598用に、クリームはThe Way Things Goのブラウンを新調した。ヨーグルトのような水っぽいテクスチャながら、ピッと塗ってザザッとブラッシングするだけでビカ〜!っと光る。これは素晴らしい!ニュートラルとブラックも鞍替えしたいぐらい。まだイングリッシュギルドとクレム1925が9割以上残ってるけど…

 

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ところでウエストンの革底はバスタン社の鞣した革を使用しているが、摩耗に特徴がある気がする。小石が刺さってボコっとするのは他と同じだが、荒れたり毛羽立ったりせず、軽いタッチ(?)で削れている。

それでいてソールモイスチャライザーを入れて古靴下で磨くと、↑の様にツルンとした表情に戻る。毛羽立ちが無いので、かっさ棒などで擦らなくても十分に綺麗。ダブルソールのゴツさもそうだが、やはりレザーソールならではの楽しさもあることを再認識した。

…めっちゃ滑るけどね。昨日も会社を出て2秒でなんでもないアスファルトをズザァとスリップし、危うく通勤労災を起こすところだった。どう説明するんだよ、革靴履いてて滑りましたって。恒久対策として、今後革靴で通勤する際はダイナイトソールかリッジウェイソールにしますとか、そんな報告書出せるかいな。

 

 



 

日記ちゃん。履き下ろしだぜ!(2023/9/23)

 

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今週買ったウエストンの598を履き下ろした。

一粒万倍日とか、縁起云々を一切気にしないタイプ。思い立ったが吉日。ちなみに今日は仏滅、知ったこっちゃない。

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ツルン。

一応、プレメンテと称して簡単なケアは行なった。

軽くステインリムーバー→コロニルの1909シュプリームクリームデラックス→シュプデラ→モウブレイのアニリンカーフクリーム→シュプデラ

日を分けつつ、上記の順で微量を重ね塗り。間にアニリンカーフを挟んだのに理由はない、そういえばこの革はアニリン染めだったことを思い出しただけ。別にシュプデラでも染みたり色が濃くなったりはしなかったけれど。一応、ソールモイスチャライザーも入れたけど、新品のツルツル革底に浸透しているのかは分からん。

 

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日差しの下で革を温めるのが好きなのよね。リゾルト711も、それなりに色が変わってきたでしょ。

過去に足を苦しめまくった経験からハラハラしていたが、分厚いソールとクリームを入れまくってもなお硬いアッパーの割に、意外と返りが良くて歩きやすい。

少し張りはあるものの、全方位から適度なテンションで足を包んでくれるおかげで履き心地はマル!さすがに30分ほど歩いた時点で右踵が熱くなってきたが、試着時より遥かにラストが合っていると感じる。やっぱりタンパッドは要りそうだけど。

 

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最初はドキドキするけど、終わってしまえば(最早どうしようもできないので)どうでもよくなるシワ入れ。

私はペンとか棒を使わず、マイケル・ジャクソンの気持ちでエイヤッ!と爪先立ちでシワを付ける。経験上、なるべく革を柔らかくした方が細かく綺麗なシワが入る気がしているのでクリームは多めに入れているが。

今回、左足は驚くほど綺麗に仕上がった。細かな線が集合し、緩やかで浅いソフトなシワが出来上がった。シューツリーを入れたら消えるタイプ。ボックスカーフの641に匹敵する、あるいはそれ以上のシワ。

 

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右足ィ!(マイルズ・マイコラス)

やはりとも言うべきか、革がウネウネしていたインサイドの部分に細く・深いバキバキのシワが入った。いわゆるダンボールシワと呼ばれるタイプ。甲とアウトサイドはめちゃくちゃ綺麗で、なんなら左足より繊細な入り方なので、余計に目立つ。土踏まずの部分もバキバキの3本線が入ってアディダス化。

手で触るとベコッと凹凸を感じるので、ここからダメージ入るよな…と若干心配に。均一な力で革が引っ張られていないので、屈曲時に力が分散せず一極集中するんだろうな。これは革質というよりは作り込みの問題だから、この個体では防げなかったと思う。いや、別に仏滅だからとかじゃないから。余計なこと言いなさんな。

 

おふぃすかぶさん、革靴に興味を持ち始めた当初は狂ったような記事を読み漁っていたな…笑 改めて大切な考えを思い出しつつ。

履き出した直後はゲ〜ッと思ったけれど、帰る頃にはシワなんてどうでも良くなっていた。

革質、履き心地、見た目、全てに満足しているし、上から見る限りは全く気にならない。なにより、手入れ(≠ビカビカに磨くこと)がされた靴って、シワとか傷とか色ムラとか全然気にならなくなるぐらいのオーラが出るのよね。4年履いた641はその次元に入ってきたなと思う。598もそうなるよう、適度な距離感でケアしつつ自分の物にしていきたい。

 

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ケチなのでシューツリーは流用。おつかれさまでした。

まだまだ他人行儀なDay 1、とりあえずコートを着る季節までには「ちょっと疲れるけど一日は履ける」ぐらいの状態にならないかな…どうですかね…