365日をJ棟で

サラリーマンの諸々日記。買い物、音楽、日常。

New Balance U992BKを購入。

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そこそこヘビーな衝動買いです。

見知る限りで最もカッコいいと思うスニーカー、それがニューバランスの992。未だUSA製を貫くフラグシップラインである990シリーズの一角を担うモデル。「故スティーブ・ジョブズ愛用」が枕詞に付きがち。

 

型番によってデザインの差異はあれど、パーツや色の切替がゴチャッとしているようで、見た目のバランスがとても良い990シリーズ。

私は991〜990V5あたりまでのモデルに憧れがあるが、とりわけ洗練されていると感じるのが992。それも黒・白・シルバーから成るコアカラー(定番)の992BK(EB)だった。

 

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ニューバランスといえば!のヘリテージなグレーカラーは990V3,V4が個人的な好みだけれど、ことブラックカラーにおいては992がベスト。なぜ?と言われてもうまく説明できない。先述した黒・白・シルバーの黄金比に共振してしまうのだ。990V3以降のブラックカラーはシューレースを含むアッパーの大部分が黒になってしまい、個人的に試してみたいスタイリングに合わなさそうという難点がある。990V6でまたバランスの取れた3色に帰ってきたのは好印象。

人気モデルではゴアテックス搭載の2002RXには992と似たオーラがあるけれど、RXから更に色数を増やしても尚まとまりがグッドな992は、ある種の工芸品のよう。

 

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とうの昔に廃盤となった992。数年前に不定期で復刻されていたようだけれど、即完・プレミア化 or 抽選販売のイメージがあり、その価格も相まって「最も買えない990シリーズ」という印象を持っていた。(追記:実は2020年ぶりの復刻らしい)

ところが、買い物ついでに何の気無しでニューバランス直営店へ寄ったところ、USA製&UK製のハイエンドラインが並ぶ棚に"限定商品(おひとり様一点まで)"のタグが括り付けられた992が並んでいた。

あれ!店頭でも買えるねや、もう買いたい人には行き届いたってことか、でもマイサイズは無いやろなぁと妻に向かってブツブツ呟きつつ(キモ)、隣にいたスタッフに尋ねてみると「昨日入荷したばかりなんですよ」とのこと。今年3月にも再販があったようで、さらにこのタイミングで再入荷しているぐらいだから、割と供給も安定してきたか。

 

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こんな注意書きも渡された。

とはいえ、そこそこのレアケース。チューダーの腕時計を買った日、カルティエを覗いたら当時出たばかりでほぼ出会えないと噂されていたソーラービート版のマストタンクが置いてあったのと匹敵するレベル感。

聞くと27.5cmは在庫切れも、ニューバランスでいつも選んでいる27.0cmは試着できることに。捨て寸問題なくピッタリ。いや〜、これは流石に出会ってしまったとはいえ衝動買いが過ぎるよな!と焦るも、今夏の賞与の使い道が決まったね!と背中を押してくる妻に伺いを立てて無事に購入。

グレーの在庫もあったし試着もさせてもらえたけれど、迷いなくブラックを選択。また990V4か、あるか分からないV7のタイミングでグレーを買いたい。

 

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992を機能面・デザイン面から支える長方形のABZORBクッション。小さなディテールながら全体を引き締める感じが好き。多分みんなもそうよね?

試着時にウエストンを履いていたこともあるけれど、まずは軽さに驚いた。991も軽い部類ではあるけれど、足入れ時の軽さはまた格別に感じた。

・991:全方位がミッチリしている。踵から母指球に向かう不思議な一体感からくる、心地よい蹴り出しがある。

・992:更に軽量、ソフトで包み込むような履き心地。何も履いていないのに、地面が柔らかい感覚。横アーチに一本の支えがあるようで、踏み出しが自然。

まだ外履きはできていないため、細かなインプレッションは今後になるけれど、歩きやすさ・疲れにくさはニューバランスの時点で過剰気味に信頼している。

 

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NASAのケネディ宇宙センターぐらいカッコいい(?)

憧れていたゆえの盲信も入っているが、このバックスタイルはエゲツなくないですかね。

ABZORB SBS, C-CAP, ENCAPが組み合わさったハイテクノロジーなソールと、急にクラシカルな素材のスェード、USAロゴの網編みなファブリック、やたら光るリフレクターの全部混ぜ感が最高。993まではクラシック感とスポーツ感の匙加減が絶妙で、いつまでも眺めていられる。マンションのベランダでスニーカーのお尻を追いかけ回すアラサーになってしまう。

もちろん990V3以降の近未来メカ的なデザインも好きだけれど、オブジェにして飾りたいランキングではやはり992。履くけれども。

 

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3年前に買った991も現役。

矛盾しているが、ゴチャッとしている割に作りはシンプルに見えるのが、USA製っぽいなと思う。

992の縫製は綺麗でアメリカンな雑味は感じられないけれど、全体的にエレガントな絞り込みがあるというよりは、ゆとりを感じられる作り。全力でマニュファクチャリングするぞ!な印象はない。良い意味でね。

 

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手前991、奥992。つま先の平べったさが段違い。

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992のUSAアピールと991の控えめなMade in England、この対比も可愛い。

UK製の991はグッドイヤー製法の英国靴がごとくギュギュッと濃く作り込まれていて、シャープに絞られた爪先からも特に感じるところ。

なんとなくパーツ取りやステッチの走らせ方も991の方が細かく、992の方が大回りに見える気もするが、気のせいかもしれない。

米流も英流も生産国・型式を問わず、どちらも非常に作り込まれているし、なにより極めて履き心地が良いよね。

 

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いや〜ん、カッコいい〜。それぐらいしか言うことがなくなってきた。

それにしても、今夏はヴァンズを一足買って終わりにする予定だったのに、なぜか超対極にあるニューバランスを衝動買いしてしまうとは…

992ってワイドでテーパードでライトウェイトでハーフクッションするぐらいのロングパンツが合うと思うんだけど、実は適格なのが今あんまりクローゼットにないかも。もちろん夏も履くけれど、冬場にダウンやシェルを着たときの992BKって異次元に見栄え良く見えるので、ヒンヤリしてくる季節もまた楽しみでございますね。