ブラウンのシェーバー(シリーズ9Pro+)をいただいた。
私の髭は決して濃くはないが、一所懸命に生えてくる方ではある。朝に剃っても夕方には少しジャリッとしてくるし、一日も放置していると目に見えて分かるぐらいには"毛"っている。
「いつか生やしたくなる日が来るかもしれないから…」と思って医療脱毛せずにいるが、実は密度が低いせいで生やしたとて…感は否めない。
こうして毎日セコセコとシェーバーを稼働させている。今まではIZUMIの4枚刄を使っていて、特に不満はないものの内刃と外刃を買い替えるのが面倒だなと考えるうち、3年ほど経っていた。剃り味は落ちている…と思うが、少し時間をかければ外には出れるレベルになる。
修論書きながら教習場に通っていた頃(25)、髭を生やすのがマイブームだった。今より5キロぐらい痩せてたと思う。
本当はね、重みのあるT字の一枚刃みたいなカミソリ、しっかり泡立てたシェービングフォーム、蒸しタオルのトリプルパンチで毛穴を開いて深剃り出来れば良いんだけどね。平日の朝、何もかもが七面倒な中では手軽にドライシェービングできる電動シェーバーでないと私は生きていけそうにもない。ズボラを肯定していたいわけではないが、もう普通に色々と無理なので。
というわけで最低限の髭を剃って、顔を洗って、半寝状態でパンとコーヒーを摂り、歯を磨いて出勤が毎朝のルーティン。シェービングはそれほど気を配っているわけではないにせよ、一日の始まりにおけるそこそこ重要なポジションにいることに気づき始める。
もう同じシェーバーを使って長いのよね、という話を妻にしたところ、クリスマスに新しいのを買って貰えることに。店頭で色々と説明を聞くと、用途にフィットしそうなのがブラウンで、なんやかんやと乗せられフラグシップのシリーズ9Pro+に。
雑な切り抜き。
パナソニックのラムダッシュであれば5,6枚刃も視野に入る価格帯ながら機能を絞った4枚刃。特徴としては10,000回/分で振動するヘッドで、肌を揉捻(島田賢道)しながら負荷を和らげつつ剃り上げることが出来るのだとか。クセ毛を起こす特殊カッターが真ん中にあったりして、一度で髭を剃り切る…がコンセプト。
肝心の剃り味としては、確かに夕方になっても顎周りのザラ感が明確に減った印象はある。さすがに逆剃り方向に撫でるとジョリっとはするが、これはバーバーで蒸しタオルを何枚も使い一枚刃で至極丁寧にシェービングされても同じなので致し方ない。必要ストロークが少なく、何往復もせずに得られた結果なので尚更グッド。
自動洗浄機つきモデルにしたのは、個人的な以前からの興味もあるし、なにより刃を清潔に保てるというポイントが妻の綺麗好き・汚い嫌いセンサー(潔癖ではないが職業柄そうらしい)に引っ掛かったようだった。
毎日水洗いと注油を頑張れる人なら必要ない機能だとは思うし、電気回路が増える分の故障リスクも着いて回るだろうが、使い終わりにワンボタンで洗浄・乾燥まで終わらせてくれるのは便利この上ない。洗浄液はアルコール:潤滑成分が95:5なので、頑張れば自作できそうな気もするけど、そういった諸々の手間を省くために私は自動洗浄機を買ったのであり…
ブラウンといえばディーター・ラムスの工業デザイン・極みたいな抜き加減の美しさにワァオとなるが、S9Pro+は普通にシェーバーである。全体的なフォルムは気に入っているが、別にミニマルとかではない。いや、剃れたらどんな形でもOKだけど。造りは良いと思う。手にも持ちやすい。