365日をJ棟で

サラリーマンの諸々日記。買い物、音楽、日常。

Right-On(Back Number)のM-47 HBT風ベイカーパンツ。

 

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 お盆や年末年始、ブログのアクセス数が増えがち。実家で暇してると、ネットサーフィンが捗るからか。書き手側としても、ちょっと色気を出して更新頻度を高めてみる。暇なのは私も同じなので。

さて、年内最後の買い物記(仮)。

ライトオンって、中高時代は「お母さんに買ってきてもらう衣類」の代表格としてお世話になった。今もヘインズのTシャツを買ったりするけれど、オリジナルのアパレルは長いことスルーしていた。

数年前、ライトオンのオリジナルレーベルであるバックナンバーが世界各国の軍パンを再現したレプリカを出しているとX経由で知り、試着して一つを買った。モデルはフランス軍M-52チノで、とても気に入っている。

 

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2年ぐらい前。

光沢とは無縁の乾いたコットンで、シルエットもワイドテーパード。 チノパンの中では絶妙に薄めのザ・カーキな色味を競合価格帯で見つけるのは困難。それこそM-52や43カーキのレプリカでもない限り、ブラウン系かホワイト寄りのおじパンが多い。

プチプラ、ハイエンドを問わずチノは「価格に対して高級感がある」ことに重きを置いている雰囲気があり、とりわけユニクロのレギュラーチノは下手に光沢があるせいでチノらしさが薄い。スビンコットンを多用するCIOTAのツヤツヤさは特筆すべきものがあるが、あまり気軽に穿ける代物ではない…もっと欲しいんだ、ガサツさの塊が。なので、あえてアンファッショナブルなブランドを探す方が理想のチノに出逢えたりする。GAPとかどうなんだろう。

とにかくライトオンのM-52はチノに求めている要素を満たしていて、ワンロールでジャーマントレーナー、ツーロールで革靴など汎用性が高くて何度も穿いては洗った。 色も抜けてカサつきも増し、さらに仕上がりは良くなる一方である。夏はキャップ、大好きなプリントTをタックイン、L.L.ビーンのグローサリートートというコットン100%の統一が抜群にハマった。

 

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腰にはリファレンスとなるモデルの国旗タグが。

そんなバックナンバー、今は米軍のM-65やジャングルファティーグパンツもラインアップしている。その中で以前より気になっていたのが米軍のM-47 HBTユーティリティ、いわゆるベイカーパンツ。

去年に店頭で見かけ、こりゃ確度の高い良アイテムだぜ!と思いつつ買うには至らず。その直後にコムデギャルソンオムプリュスのワークパンツを買ったことでカーキ〜オリーブ熱は一旦の落ち着きを得た。

しかしながら、ギャルソンは薄手なコットンナイロンでシワやピリングが出来やすく、やや気を遣う素材感。そして冬は少し寒い。より厚手、寝転び放題、ぶつけ放題(?)なズボンをまた探し始めていた。

数日前、あのパンツどうなってるかな?とM-47 HBTの存在を思い出してライトオンのHPを覗くと、定価の半額弱まで値引きされていた。気軽にポチ。

 

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ベイカーパンツといえばヘリンボーンかバックサテンだけど、バックサテンはバックサテンで色の抜け方が好みから外れるかもしれない。

HBT=ヘリンボーンツイルって食わず嫌いしてたな。生地の時点で柄が入っちゃうじゃない。織りの時点で土臭いし、そこにミリタリーの色味が乗ろうもんなら状態。思い返す限りでは、それこそ大昔にライトオンで買ったチノがヘリンボーン織りだった気がする。

その後は素な表情の衣類が好きになっていったので、選択肢にあるならばツイルとかギャバばかりを手にしていた。最近になって、なんとなく色柄による足し算への抵抗が薄れたのでHBTデビュー。

 

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左からM-47、ギャルソン、M-52。

色は典型的なオリーブドラブ…なのかな?実はOD色のアイテム持つのも久しぶりなので。オリーブ系だと思っていたギャルソンが最早カーキ〜ブラウンだよなと思うほど、コックリした緑色。

M-52はLサイズを選んでウエストが大きめ、股上もあってベルトでキツく縛るぐらいがちょうどよかった。M-47 HBTは同じLサイズでも、ジャストより少し緩いぐらい。腰パンならベルト要らずかな。ワタリは37cmちょっと、裾幅は23cmちょっとの典型的なワイドテーパード。腰の位置次第で微クッションできる程度の丈。オリジナルからのアレンジで扱いやすいジッパーフロント。完璧だね。

 

いや〜、なんとなくでオリーブのパンツを避けていたけれど、これやっぱり似合うし手持ちの衣類にドンピシャなのよね。 鈴木大器さんがそうしているように、黒や紺じゃなくオリーブのパンツをクローゼットの主軸にするのが正解にも思えてくる。白、黒、ブルーに難なく合う。

ここ数年CIOTAのベイカーパンツがボトムス界隈の覇者(要出典)だったから、どうしてもインスタグラマー感、いわばビショップ感の出るアイテムでもあるじゃないですか。リラックスフィットのシャツにベイカー、ニューバランスか革靴、約束された非アメカジの世界観。

そこに乗っかりたいわけじゃないんだな…と変に一歩引いたつもりで、ベイカーパンツだけはあえて買わずにいたけれど、このブログを読み返したうえでクローゼット見ると、自分自身もその世界観にどっぷりなんだよね。もうね、全然みんなとやりたいこと&着たいこと完全に同じなんだよ。なので変な縛りは一切やめて、ベイカー解禁します。

 

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M991NVとの合わせ、特にビショップ感がある。意外と黒のボトムスがフィットしないのよね。

ベイカーパンツといえば、例に漏れず、私も2018年10月号のPOPEYE(みんなのマイ・ウェイ)が大好き。長谷川昭雄さんが(臨時を除いて)ディレクターとして最後に携わった号ね。巻頭に出てくるLOEWEのダメージ加工されたベイカーパンツ、ラルフローレンのチェックシャツ、紐が結ばれていない真っ白なコンバース、あのルックは私的なファッション観の核に今も棲み続けている。

ああいう雑誌の初めに出てくるページってあくまでも商品広告のイメージが強いので、しっかりスタイリングされたカッコよさに仕上がっている点もまた衝撃的だった。

 

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ポパイ繋がりだとファストリの木下孝浩さんがタイドアップした紺ブレにODパンツを合わせているのがかっこいい。もっと歳を重ねたらやりたい格好だね。

なんだか他のズボン類を淘汰してしまいそうなほど、しっくりきているODのベイカー。遅ればせながら勉強させてもらうことにしよう。

以上、今年もたくさん買い物しました。思っていたよりドカンと高額アイテム!みたいなのは少なかったように思うけれど、本当はどうだっけ。ベストバイはJ.M.ウエストンの310、サンリミットのパイルポロ、象印の炎舞炊きかな。ブログだと記録が残せるのが便利だよね、買った当時の記憶もパッと蘇るし。テキトーでも8年続けてみるもんだね。

一部の記事でアフィリエイトリンクを貼っているのは継続しているけれど、PR案件・マーケティング要素は相変わらずゼロなので、本ブログを通して皆さんの物欲アンテナを健全に刺激できたらば幸いです。あと広告が多くて見づらくてごめんなさい、来年こそはレイアウトを綺麗にしたいです。

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