365日をJ棟で

サラリーマンの諸々日記。買い物、音楽、日常。

7年半履いた01DRCDを眺める。

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内定式に間に合わせようと思って買った、リーガルの01DRCD。スーツを着るシチュエーションにおいて履けば、まず叱られることはないであろうキャップトゥ。より格式の高いとされるエナメルシューズを履くほどのシーンは、私の身分では人生でそうないと思われる。なので黒の内羽根キャップトゥがあれば何も怖くない。

黒のレザーシューズは、履き込んで手入れしてこそ真価を発揮すると思う。小さなダメージも全て吸い込んで、革は美しくなる。私は経年変化という言葉の軽々しさが(一生モノに同じく)嫌いで、どう考えても経年劣化の間違いだろとつい逆張りしてしまうが、よく手入れされた黒靴は好ましい経年劣化をすると感じている。世界はそれを経年変化と呼ぶのかもしれないが、やっぱヤやねん。つくづく面倒な人間である。

 

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01DRCDはアッパーにアノネイ社のカーフを使用している。当初は「とりあえず良い革らしい」「グッドイヤー製法の靴が欲しい」という二点支持で購入した。その後、熱に浮かされてウエストンを3足買ってしまうに至るのだが、大学院生だった当時はドキドキする買い物だった。

実際、5万円という定価はレザーシューズに興味のある層でもエイヤ!の気持ちでは買いにくい靴かと思う。しかし、それに応えてくれるだけの愛くるしさはある。

 

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アッパーは美しい。もちろん革の等級とか当たり外れとかはある前提で、この01DRCDは特に美しい。右足なんて、7年履いたとは思えないほどシワが細かく、シューツリーを入れるとスッと消える。

手入れに応えてくれる革だし、履く、ホコリを落とす、たまに(本当にたまに)クリームを入れる、キュッキュ磨く、これだけで綺麗さが維持できる。使用感のあるピカピカな靴ってのはスーツと合わせた際に絶妙な安心感をもたらすし、とにかく履いてナンボ、手入れしてナンボの靴である。多少の傷汚れもあった方がいいぐらい。

ちなみに新卒の集合研修では突然の雷雨に打たれてこの靴もビショビショになったが、顕在化した問題は今のところない。小雨ぐらいなら割と降られている。

 

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いつぞやに書いた気もするけれど、良い意味で価格なりの作りってのも好ましい点。コスパ最高!この価格でインポートタンナーのレザー!ハンドソーン!みたいな靴メーカーって、物自体そんなに良くないなって思う瞬間もある。縫製がイマイチだったり、モカ縫いもグチャってたり。革靴初心者です、初めて本格靴に手を出します、というときに「5万円出してコレかぁ…」という心理的な事故を起こす可能性があるブランドばかりだと思うし、安易なススメは出来ないなと。

01DRCDは言うてもリーガルである。縫製も綺麗、見ていて不安になる(?)造形もしていないし、十分に満足できる作りと思う。チヨダシューズの閉鎖による苦境に立たされている点はありつつも、積み上げてきたブランドイメージはまだまだ発揮されていくと思う。リーガルだから不安は少ないな、ぐらいの感覚で手に取っても裏切られることはないであろう靴。

 

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飲み会の後なんかはシューホーン無しで履くこともあるので、踵はそこそこベヨンとしている。

ビジネスや冠婚葬祭、シーンを問わず基本的には01DRCDの出番が多い。馴染みの取引先への訪問はロイドフットウェアの外羽根プレーントゥに移行していくが、特に初めて訪れる取引先の場合は必ず01DRCDだ。結婚式の参列時もキャップと踵に鏡面を入れることがある。万能かつ超有能なシューズ。

それでも弱点はあり、ラストが私の足に合っていない。痛みは全く出ないし、シングルソールなので返りも良くて疲れにくい部類。しかし甲高幅広の真逆をいく甲薄め幅狭めの足型をしている私にとっては、やはり甲が高すぎる。そのため内羽根がかなり閉じ気味になっている。

 

 

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いつかは入れようと思っていたペダックのタンパッドをようやく再購入した。同じく甲が高すぎて合わないJ.M.ウエストンの598に導入したのと同一品番である。これで甲の薄さはある程度フィットできるため、またお世話になることにした。

相変わらず貼りつけるのが難しいが、今回もなんとか失敗なく取り付けられたと思う。特に靴のタン自体は湾曲しているのに、タンパッドは完全に真っ平なのでググッと曲げながら貼り付ける必要がある。接着力も強いので、貼り直しが効かないのも緊張する。左足は曲げが足りなかったのか、ちょっと中央部分がペリ…と浮いてくるときがある。押し込んで分からせるしかない。

 

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タンパッドの宣伝をしたかったわけじゃあないのですが…

購入から7年半が経つ01DRCD。ワードローブで最も古株な靴でありながらも、まだまだ履くほどに好きになっていくし頼もしさを実感していく靴だと再実感した。良い靴を問われればウエストンの641と310だと答えるが、好きな靴を問われればこの靴を挙げると思う。

今週も転職面接で履くし、来月の友人の結婚式でも履く。普段の仕事ではスーツを着ないので、キャップトゥを履くシーンはグッと気合が入る。そこにひとつまみのテンションアップ剤として効くのが01DRCD。ボチボチがんばるど〜。