365日をJ棟で

サラリーマンの諸々日記。買い物、音楽、日常。

日記ちゃん。メットかぶり。(2026/2/2)

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息子のヘルメット治療を始めることにした。

息子は生後すぐから右向きに首を曲げる癖があり、一日の寝転がっている時間を10とすれば、9.5は右を向いていた。タオルを挟んで半ば無理くり真正面を向くよう努めたものの、SIDSのリスクも考えたときに長続きしなかった。このためか息子の頭部は上から俯瞰すると右側が凹んだような、ちょうど卵を10度くらい回転させたような見た目になっている。耳の位置も左右非対称である。

生後2.5ヶ月あたりから積極的に左を向いてくれるようになったし、最近は放置していても半々ぐらいの割合になってきたものの、このまま自然に歪みが取れていくのかは未知数。具体的な歪み具合や将来への影響を知るため、頭の形を専門とするクリニックにかかってみた。

 

ずばり3Dスキャンの結果、頭を左右で分割した際に左頭部に対して右頭部が占める体積=左右対称率(歪み具合)を比較すると、右側は79%程度しかないことが分かった。この割合によって重症度が決まり、我々夫婦としては「中等症ぐらいなら様子見で済むかもしれないし、ヘルメット治療についてはしっかり検討したいね」と事前に合意形成していたところ、最重症(≦80%)に分類されてしまった。ガーン。ちなみに上に貼ったリンクのCranial Asymmetry(二次元での評価)だと中等症ぐらいの分類。

元々は妻が形について心配しており、私としては確かにそう見えるなぁ…ぐらいの感覚でいたものの、79%という数字を見た瞬間に治療を実施する心づもりがついた。即断即決に近い。

 

こういった最重症の例もある。このnoteをきっかけに、息子の歪みについて真剣に考えるようになった。

実際、頭が歪んでどれだけ困るのか?ということがハッキリし尽しているわけではない。筋性斜頸による歪みが重大な不具合を生むケースもあり、そのような赤ちゃんには治療が推奨されることが多いようだ。息子は(幸い)そのケースには当てはまらないようで、単に頭が歪んでいるだけである。主治医やパンフレットの説明曰く、将来的な片頭痛/咬合の悪化/身体の左右差というリスクがあるとされているが、それもどこまで確かなんだ、って感じ。

 

数値化されることによる不安を煽ったビジネスとか、丸く均等な頭を良しとするルッキズムの助長だとか、対象が物を言えない赤ん坊であるがゆえに親のエゴが反映されやすく、強い批判の対象となっている現状もある。

もしかしたら息子の3Dスキャン結果もチャンピオンデータで79%になるような測定の仕方をされているのかもしれない。だってこの治療、保険適用外で60万円するからね。(重症度に依らない明朗会計!全部コミコミのポッキリ価格!ホアァ!)

それでも、我が家は治療を選択する。やらない後悔より、やって大成功!(令和ロマン)…もとい「治療しなかった結果、歪みに起因する片頭痛や歯並びの悪さが発現する」ことよりも「治療したけど、そこまで効果が出なかった」ことの方が心理的に大いに良いからである。

"一生モノ"という単語の軽薄さをひどく嫌悪する私にとっても、身体というのは唯一無二の一生モノであり、日割りで考えれば60万円なんてのはポッチ金(造語)である。私があと50年生きると考えて33円/日の支払いである。ブラックサンダー1本で息子に起こり得る健康リスクを遮断できる可能性が少しでも高まるなら、それはお金の出番でしょうが。まぁ、そうやって日割りで考えれば安いと思わせることソレ自体が、またビジネスの一端を担っているのではという批判はさておき…(なお歯列矯正を経験した妻はヘルメットの比にならない金額がかかったと言う)

 

熱くなりつつも、32歳になって歪みというのは取れるなら取った方が良いと実感している。一昨年に発覚した鼻中隔湾曲なんてのは最たる例で、一年中ずっと片鼻が詰まっているのに未だに治療(手術)をしていない。日帰り手術とはいえ、術後はそこそこ辛いと聞くし、仕事と育児の調整を考えるとエイヤ!な暇がない。

歪みといえば、足の左右差も気になる。右足の方が大きく、靴選びに難儀する。買ったばかりのローファーもステッチをブチ切ってしまう。最近になって「アーチの潰れで右足が偏平足になっているのでは?」という可能性に気付いた。実際アーチをサポートするインソールを入れていると、右足の方が土踏まずに押されている感覚を受ける。ニューバランスの992を履いている際のみに感じる母指球~小指球に渡る違和感も、アーチに関連するのかなと思う。最近は「アーチ ストレッチ」と検索してアレコレ試す日々である。

 

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息子に変な絡み方をしてくる人をなるべく減らしたいと思うと、サングラスに手を伸ばす機会は増える。散髪に2ヶ月いかないと、前髪の枝が垂れてきます。

ウサイン・ボルトは脊柱側弯症を患いながらも、陸上史に残るアンタッチャブル・レコードを樹立した。身体の左右差を加味した独自の走法/ストライドがあってこそ9.58秒を達成できたのか、病がなければ9.4X秒も出せていたのか…そこはifでしかないと思うのだけれども、誰しも健康に影響する歪みは無い方が良いのではなかろうかと思う。何やら話がデカくなってきた。息子はボルトではない、でもボルトのような偉業を達成することだってあるはずだ。幾重もの未来がある0歳児、その可能性を閉ざしてしまわぬよう小さな支えとなりたい。

治療が終わるまでは、1日23時間のヘルメット生活。ストレスも多大にかかるし、湿疹などの肌荒れもほぼ確実に起こすことになる。既にかかっている皮膚科医には間違いなく叱られることだろう。本当にごめん。この選択が正しいかどうかは分からない。かつては正解だとされた「うつ伏せ寝」だって、今やSIDS防止の観点からはウルトラ禁忌である。20年後にはヘルメット治療が脳や身体の発達に及ぼす重大な悪影響が学術的にまとまり、2026年の常識=アリエナイ、非科学的と判定されるかもしれない。

ちなみに私も妻も典型的な面長で、これは息子にも遺伝するだろうなと思ったら、こないだ親族の集いで母&義母より「うつ伏せ寝の全盛期に育てたから顔が平べったくなった」という衝撃のカミングアウトを受けた。俺たち、パンケーキみたいに伸びてんだ。人体って不思議よなぁ。