365日をJ棟で

サラリーマンの諸々日記。買い物、音楽、日常。

guépardのgp-20 (écaille jaune)。

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っぱメガネ買うか〜。

guépard(ギュパール)の神戸本店にお出掛けし、好みの一本を誂えてきた。

ブランドの説明はEight Hundred Ships & Co.さんより引用いたします。

神戸のヴィンテージ眼鏡店『SPEAKEASY』山村氏と、札幌のヴィンテージ眼鏡店『Fre'quence』柳原氏によるアイウェアコレクション。

共に、1940~50年代、クオリティの高さで世界を大きくリードしていた、フレームフランス(フランス製ヴィンテージフレーム)の専門店であり、貴重なデッドストック眼鏡の一つ一つを、小さなネジに至るまで分解して撮り下ろし、全てのパーツを原寸大で掲載したアーカイブブック、『Frame France』を共同出版するなど、その世界を知り尽くす両氏。

フレンチヴィンテージの持つ、輝きを失わないデサインやディテールを元に、様々な編集をせず、サイズ感のみをモダナイズし、より現代的に、多くの方が、フレンチヴィンテージフレームの雰囲気を味わえる様ディレクション。
工房で、職人による手作業により1点ずつ生産されています。

 

ヴィンテージのオーラを現代製で味わう。取り替えの効かない一点物の怖さ、西洋人との骨格差、価格の高騰、セルロイド素材の脆さetc…といったヴィンテージの不安を払拭して手軽に楽しもう、という頼もしい試み。

メガネといえば国産メーカーの鯖江製ばかり選んできたけど、ちょっとデザイン面での大和魂がトゥーマッチな感じもしてきたので、西洋デザインを素直にサンプリングしたギュパールの存在が気になっていた。

 

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取扱店は多くなく、セレクトショップに赴いても数本しか置いていなかったりもしたので、神戸にある総本山(ヴィンテージ専門店のSPEAK EASYも隣接)にお邪魔してきた。

一部のモデルで色欠けはあるものの、試したかった品番は全色あってラッキー。幸いにも入店から退店まで私1人だったので、スタッフの方からフレンチヴィンテージのことを教えてもらいながら色々と相談。

 

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gp-20 écaille jaune

最終的に選んだのは、パント型のgp-20。

正面からの商品画像だと「これ選ぶのは後回しでしょ…」という、垂れ下がったティアドロップ型のフレームがいかにもフランス。でも平置きで撮ってみると、意外とクセが無く見えるでしょ?

実際に掛けてみても、ワッと退くようなエグ味はほとんど無し。ただ、アセテートが肉厚なので存在感は半端ではない。家に帰って、鏡の前で「え?」となるのはご愛嬌。小一時間も掛けてたら慣れてきた。

 

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ロゴはプリントではなく刻印なのが嬉しい。すぐ消失するので…

カラーはギュパールが別注した、これまたフレンチヴィンテージの再現に注力した"écaille jaune"というカラー。黄色味が強い鼈甲で、黒からの置き換えが容易な優しい色合いになっている。

個人的には"whisky"という淡いブラウンも好きだけど、gp-20にはラインアップが無かった。(後述のgp-15にはある)

 

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レンズカラーは薄いグリーン。

フレームの形にインパクトがある分、カラーを入れることでキツさを和らげる効果があるんだとか。確かにパキッとした黒フレーム+クリアレンズだと、かなり輪郭が際立って顔面が煩く感じた。勉強になる。手持ちの他フレームもレンズを変えてみようかな。

レンズは昔ながら風のフラットレンズ(度無し)が嵌められていて、あえて外側だけ反射コーティングをしないことでレンズがビカビカに光る。これまたヴィンテージへの執心を感じられて楽しい。

とりあえず家に持ち帰りたい!と思って度は入れなかったけれど、これからどうしようか…フラットレンズの度付きは値段も張るため、コンタクトレンズ+度無しレンズを楽しんでも良いかもしれない。(あんなに伊達メガネを憎んでいたのに…)

 

もともとクラウンパントのgp-15が個人的なお目当てで、これは確かに他人ウケや万能感では相当レベルが高い。掛けた感じも顔に合う。次の1本を買うなら、恐らくはコレ。

Lescaのアレを思わせるデザインだけれど、あくまでサンプリング元はレスカの60年代より以前の40〜50年代らしい。(その実物もショーケースに並んでいて眼福)

ギュパールのクラウンパントは技術力が高く、本家レスカもお墨付きらしい。以前、製造方法の問い合わせが来たんだとか。

 

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インパクトはありつつも掛けやすく、デザインも素で、鯖江製なのでディテールまで手が行き届いた造りになっている。

昨年に価格改定もあり3万円の壁は突破したものの、実物を見ると逆に安さすら感じるほど。私自身はフレンチヴィンテージに関して全くの素人だけど、好きな人が見たらオッとなるポイントも沢山あるのでは。

ファンが多い、増えてきているというのも非常に頷ける。もう既に2本目が欲しい。手持ちのセル系フレームは全てギュパールで良いかもしれない…