365日をJ棟で

サラリーマンの諸々日記。買い物、音楽、日常。

日記ちゃん。楽しい数学、好きじゃない数学。(2020/2/4)

YouTube、時たま突拍子のない動画をオススメ欄に入れてくることがある。大学受験の数学。

私が受験したのは、もう8,9年も前の話。8,9年と書いたのは、記憶がフヤフヤで年数が曖昧だからではなく、本当に大学受験を2回したから…今でも思い出すだけで吐きそうになる日々。10キロぐらい太った。目つきと性格が強烈に悪くなった。

↑の動画を気まぐれに開くと、受験にも単位にも追われていない今のカラダでは頗る面白く感じる。整数問題は苦手な数学の中でも特に苦手だったので、明快な解説に頭上の電球が光りまくった。いま受験生だったら、もう少し救われていたかもしれない。

 

受験数学の思い出は一つだけある。浪人中は同じ吹奏楽部から浪人したN君と、予備校の休憩室で雑談するのが唯一の癒しだった。センター試験後、二次試験を控えた時期に「そういえばlim[x→0]sinx/x=1ってどう導くんやっけ?」という話になり、教科書にも載っている図を書きながらワイワイ話した。無論、普段は他愛無い雑談がメインで、こうした勉強の話ばかりしていた訳ではなかった。この日は偶々、そういったトピックが上がっただけ。

 

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実際の出題。

数日後、口から贓物を吐き出しそうになりながら最初の科目である数学の問題用紙を開いて、見事に贓物が全て飛び出た。数日前に話し合った内容がソックリそのまま出ているのである。逆に何か怪しい電波を受信したのではと、めちゃくちゃ焦った。誤りの無いように記憶を辿り、懇切丁寧に解答を作った。結果、❶だけめちゃくちゃ良い解答が出来上がり、蓋を開ければ「62.5/250点」というバケモノみたいな点数を叩き出した。ボーダーより10点オーバーで合格したので、❶が解けていなかったら不合格になっていた。というか、他の大問で12.5/200点ってどうなんだ。正答率6%って、クイズ番組の難問か何か?

 

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焦りすぎ。

N君は正に命の恩人である。今の僕がいるのも、N君のおかげと言っても全く過言ではない。修士2年の終わり際、失恋した勢いで始めたTinderで会う予定だった女性に当日ドタキャンされ、高いキャンセル料を払うわけにもいかないし…と思い「今日は俺とご飯を食べてくれないか!!!」と頭を下げたら急遽来てくれたのもN君だった。京都の小洒落た料理店、美味しかったね。Pairsで初めて女性と会ったときに「実在してて良かった…」という第一声が出てしまうぐらい、Tinderはカス。

ちなみにN君は京都大学で数学を専攻し、現在も博士課程で闇に飲まれている。程よく生きよう。

 

そうそう、↑のsinxに関する問題にも続きがあった。大学入学後に初めて受けた講義が解析学Aという、あの憎き"ε-δ論法"を習う(覚えさせられる)、再履修が絶えない講義であった。講義の初め、担当教官が「みんな数学受けたでしょ?最初のsinxの問題、作ったの僕なんだよね」と口走った。見つけたぞ、命の恩人No.2め!!!

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感謝の気持ちを込めて勉強し、私は解析学Aを見事C(可)で突破した。数学、楽しいけど全然好きじゃないです。