友人に誘われ、上田慎一郎監督作の『カメラを止めるな!』を観てきました。
大阪は難波の映画館で観てきましたが、レイトショー以外は完売、そのレイトショーも僕らが買った後にはソールドアウトになっていました。
何やら話題になっているらしい、ゾンビ映画らしい、かなり面白いらしい、ということだけを知ったうえで観に行きましたが、この情報量の少なさ+過剰なほど膨らんだ期待がかえって良かった。
どんな感想を述べてもネタバレになってしまうので、内容については特に書くことはないのですが…
多分、SNSをはじめとする各所に漂う「なんか起きてる」という空気感を身に纏ってこそ、最高に面白いと感じれる作品なのかなと思います。
今作は自主制作映画としては異例のメガヒット。
口コミで評判が広がることは特に珍しくないご時世ですが、ここまで得体の知れないザワメキというのは、音楽などでもあんまり見かけないかなぁと。
結成わずかでフランク・オーシャンがラジオで取り上げたことで、爆発的な人気になったポップバンド『Superorganism』なんかは近いものを感じますが。
「何やらインディーズから凄い映画が出たらしい」という謎めいた熱狂が巻き起こる中で、即完のチケットを買い、ネットストリーミング全盛の時代にわざわざ映画館まで出かけて、どんなことが起きるのかをワクワクしながら観る。
この過程を嫌味なく&心の底から楽しめる人の期待に、この映画は250%の楽しさで返ってくるのかなと。
これすらも大きなネタバレになってしまうのですが、映画館で声に出して何回も笑ったのは、生まれて初めてです。自分でも驚いちゃったよ。
「無名の監督・俳優陣が生み出したインディペンデント作品を通ぶりたい映画ファンが持ち上げてるだけだろ」なんてヒネた見方をなさらず…この熱気が涼しくなる前に、まずは1回、とりあえず1回、なんとしてでも1回、映画館へ。NetflixでもhuluでもAmazom Prime Videoでもダメなんです。平成最後の夏に、映画館で観なきゃダメなんです。
観終えた直後で推敲もロクにしていないので、ちょっと訳の分からん文章になってますが、ボキャ貧の僕がネタバレ無しで贈る、最大級の賛辞です。最高。