【2019/2/14:少々リライトしました。】
【2019/2/22:再リライト。】
サラリーマンのお供、革靴。毎日履いているとそれなりに汚れるし、傷も付く。小さな汚れは日々のお手入れで処置出来るし、小傷も「味」と言えるかもしれないけれども…大きな事故を起こしてしまったときは、思い切って補修しちゃいましょ。
革靴に大きめの傷が…
先日、某企業の工場見学に参加したところ、敷地内の側溝に右足を突っ込んでしまい、革靴の先端を思いっきりエグッてしまいました。
あちち、やっちまったぞ。
このまま外を歩くのも恥ずかしいので、補修を試みました。
アドベース・アドカラーで補色を試みる
下準備(ヤスリがけ)
修繕・補色の前に、いくらか準備が必要そうです。
まずは少し荒目の紙やすり(400番)で傷を均して、めくれ上がってザビザビしている革を除きます。
かなりの広範囲に傷が入ったので、削る面も広め。切ない。
ある程度均すことが出来たら、続いて補色に移ります。
まずはアドベースで傷の補修
続いて、傷口を埋めるためのアドベースを革の上に塗布します。
ところがチューブから出したアドベース(左)は色が白(無色)で、これを黒の革靴にそのまま塗ると色味がおかしくなりそう…
アドベースで埋めた傷口には後からアドカラーを塗り重ねることを考えると、別に下地が何色だろうが特に関係はない(はず)ですが、念には念を入れることに。
黒いアドベースを作る
ムニュっと出したアドベースにアドカラー(黒)をほんの少量だけ混ぜ合わせることで、色が黒いアドベースを作ってみることに。何か効果があるかは分かりませんが、精神衛生的には効きそうな気がするので…
ところが…
ぶにゅ。
アドカラー、開封したら盛大に飛び出してきました。この野郎、手が真っ黒だ。不慮の事故にお気をつけくださいね。
傷口にペタペタ。
アドベース・アドカラーを1対1ぐらいの割合で混ぜ混ぜし、十分に混ざりあったところで、傷の面に塗りたくる。
塗り終えたら、しばらくの間、乾燥を待ち…
盛りすぎた分は目の細かい紙やすりで削ぎ落とし、アドカラーを用いた傷均しは完了です。
アドカラーで補色
アドベースで傷が隠せたら、続いては傷の補色。
ここからの作業では黒のアドカラーを塗りたくる→乾燥させる→盛りすぎた分を削る、の単調作業を5回ほどリピート。
この作業にどれだけ時間をかけるかによって出来上がりは大きく変わるように思うので、塗布したアドカラーがアッパーとツライチになるように時間をかけて行うのがよろしかと。
(写真撮り忘れちゃったんだワ…)
保革&磨き上げ
傷の補修・補色が完了したら、アドカラーの馴染みを良くすることを兼ねた、保革の作業。僕の場合はモウブレイのアニリンカーフクリームを入れ、サフィールのビーズワックスクリーム(もしくはイングリッシュギルドのビーズリッチクリーム)で磨き上げ。
完成
…のはずが、よ~く右足(写真左)を見ると、塗ったアドカラーに光が当たって凸凹感が丸出し。
アドカラーを厚めに塗り、やすりもテキトーにシャッシャッシャッと掛けただけだったので、出来栄え点は低め。なかなかツライチで仕上げるのは難しい。初めてだからあまり上手く出来なかったのもありますし、そもそも「手先が器用そうと言われる割に実は不器用」ランキングに上位入賞できる実力の私。完璧にうまくいくはずなんて、無かったんだよ…
(プラモデルが趣味の人は、こういった作業は得意そうなイメージ)
仕上げちゃん
作業の下手さをごまかすために、最後はダイソーで売られている缶ワックスでツヤツヤに。
技術的には下手くそですが、大目に見ていただけると超幸いです。
見るも無惨な傷が入ってしまい事件当日はそこそこ凹んでいましたが、100%とまではいかないものの傷を隠すことが出来ました。革靴に大きめの傷が入ってしまった際の応急手段としては、一つの有力候補になるかと思います。安いし、革ケア用品の中では比較的入手もしやすいですし。
今回使ったアドベースは白色なので、白スニーカーの傷隠しにもそのまま使えそうですね。先日スタンスミスのつま先に小傷が入ってしまったので、試してみようかな。
おまけ:アドカラーは単品で汚れ隠しに使えるか
【2019/2/14:追記】
ジャーマントレーナー(白スニーカー)のアッパーに付いた汚れをアドカラーで補色しました。結論から言えば、アドベースは汚れ隠しにはなりませんが、白いアドカラーは効果アリです。
革靴のアレコレはこちらもどうぞ。